<真実性の根拠>
古事記・日本書紀との原文での比較対比をおこなった。  この結果、古事記・日本書紀はホツマツタエを原本として編纂されたことが明らかになった。 詳細は、『定本ホツマツタエー日本書紀、古事記との対比ー』(展望社)にて公開した。論考書として、『ホツマツタエを読み解く−日本の古代文字が語る縄文時代ー』(展望社)が詳しい




                                      平成19年(2007) 9月17日 更新版、(C). 池田 満
                                                                  

一千数百年もの昔に遡ろうとするのであるから、
どうしても、漢字以前の世界まで遡及しなくてはならない。
当節には布に染めたのではあったろうが、
現代としては書として表したほうがそぐわしい。

イキ、オ、エル

 クニ、、サ、

 ト、、ホコ

 オノコロ、ノ

 古い時代、それもヲシテ文献の時代まで遡ると、“オノコロ”の言葉には、思いも及ばない意味が込められていた。
 “オノコロ”の四音は、すべてオの列である。これは、五元素でのハニ(固形体)に位置している。このクニタマ(地球)の形成されるときの、太古での状況を表現している言葉でもあった。ドロドロしている物の、どっしりと落ち着いてゆくさまを“オノコロ”という。
 第二の語意として、7代めのアマカミの、イサナギ・イサナミの国家の再建事業を、この“オノコロ”の言葉によって象徴させたことがあった。クニタマ(地球)の形成されてゆくさまを、混乱した社会の再形成に準えたのであった。
 また、“オノコロ”の“ロ”の意味するところは、国家建国の基本理念であるトノヲシテのさらなる基礎である。このことは、文字の形に由来していて、‘ト’のヲシテ文字を、上下逆にひっくりかえすと‘ロ’になる。つまり文化立国・恵民立国を意味するトノヲシテの精神が成り立ちうる基礎として、‘ロ’すなはち民衆それぞれの自立の確立が根底として備わっていなくてはならない。
 くわしくは、『ホツマツタヱ』の18アヤ(章)にある。

『ホツマツタヱ』23アヤ(章)73頁に出典する。
 8代目のアマカミのアマテルの御治世のとき、社会騒擾のハタレの乱が起きた。相手が相手である場合は、武力の行使によってしか物事の解決のつかないこともある。
 ひとを掠め取ったり、脅してモノを得ようとするのは、相手が相手であるとしか言い様もない。ヲシテ時代では、ハタレと呼ばれた。このように、社会的に枯れているハタレ達は平定して、一般の人々の活力を復活させるべきである。これが、‘イキヲエル’の意味するところといえよう。

 『ミカサフミ』111頁に出典する貴重な文章。
 8代アマカミのアマテルが、どの様なご意志によって、現代での伊勢・志摩地方に遷都することを決定したのか。‘クニノサニ’のあとには、‘ウツスハヤタミ ウウクタメ’と続く。つまり、国民すべてが今よりもっと豊かに潤うことに資するため、の意味合いであった。
 『ホツマツタヱ』だけではどうしても解らないこと、それは、『ミカサフミ』に見出せることもあり、また、『フトマニ』のウタに氷解することもある。
『ホツマツタエ』だけでは片肺飛行という所以がここにある。『ホツマツタヱ』と‘ワリウルリ’(奉呈文、0−21)と表現される『ミカサフミ』、アマテルカミの最晩年における全体像の凝結した『フトマニ』、貴重なこの二文献を忘れるわけにはゆかない。

 『古事記』での‘天沼矛’の印象が強烈にあるため、現代人に解り難いのが、この‘トとホコ’の言葉であるらしい。
 『ホツマツタヱ』23アヤ9頁の出典個所が、文献成立当時での原意を最も端的に理解できる。‘トとホコト’のあとには‘サヅケタマワル トハヲシテ ホコハサカホコ’と続く。すなはち、‘ト’とはトノヲシテのことであり、‘ホコ’とはサカホコを指していたのであった。
 他言語への翻訳には誤訳がつきものでもある。また、誤訳というまでに至らなくても、意味合いの変化は起き易い。‘トとホコ’から‘天沼矛’への変遷過程については、『ホツマツタヱを読み解く』173頁に詳述したので参照されたい。

5、 ヲシテ(ホツマ文字)の使われていた時代に遡るため、古い文字体の再現を試みる。

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ヲシテ文献



ヲシテのテには、清音のテが
殆どの用例で使われています。

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8、ヲシテ文献の研究方法-2

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