1、概要

2、原典紹介

3、解説書籍紹介

4、ヲシテ書−1

5、ヲシテ書−2

6、ヲシテ書ー3

ヲシテ文献

7、研究方法-1

8、研究方法-2

9、研究方法-3

ヲシテ文献は、日本の将来にとって、とても大切なものであると、私は理解しています。
遠い将来において左右をきたす様な事についてはどうしても妥協することができず、
ややもすれば不寛容の文面に傾きがちですが、
どうぞ、どうかやむなき真意のご理解を願い上げます。   平成19年(2007)9月17 更新版. (C) .池田 満

トのヲシヱ(ヲシテ)
日本の憲法は、聖徳太子の『憲法十七条』(『日本書紀』推古天皇12年の条に所収・岩波版181p)をもって創始とされていた。 が、ヲシテ文献の発見と研究の結果、さらに溯る事、数千年の以前に、建国に際して憲法と呼ぶべき理念が制定されていたことが明らかになった。 これは、“和” の精神よりも、もっと具体的なものであった。 
つまり、他者・他人の、ちょっとでも良いようにと・幸せを願うこころである。
これは、‘トのヲシヱ(テ)’という。 別の表現では、アメのミチ(アメナルフミ)と表現する事もあった。日本精神の根本である。 この深奥については、『ホツマ』23アヤ8ページ〜16ページに詳しい。




この個所は、ごく一部が『日本書紀』に訳出されていた。しかし、肝心のところは翻訳されていないままだった。この、未訳出の個所にこそ、大切なことが記されていた。
現代文への意訳は、『ホツマツタヱを読み解く』(展望社・池田満)の145pからに詳しいので、そちらを御覧頂こう。
ここのところが肝心カナメといえる。
この、肝心カナメの未訳出のところを下に掲げる。23−15〜16に至って、 アメナルフミノ、ミチノクゾコレ と結ばれるまでの文章には、実に古代日本の真原理が記されている。
私の表現方法として、‘恵民立国’と表してもいて、『ホツマ神々の物語』(平成3年)に解かり易く述べている。



『フトマニ』小笠原長武本、ヲエテの項

『校註ミカサフミ・フトマニ』 ヲエテの項

日本の上代(かみよ)においての、憲法ともいえるもの。この存在が発見されたことは、まさに画期的なことといえよう。
つまり、日本は、縄文時代の昔から立憲君主の政治体系を備えていた事になる。この歴史は、自国だけには留まらず、遠い将来には他国の人々にも影響と恩恵を齎してゆくものと、筆者は想定している。
『フトマニ』にも、‘トのヲシヱ(テ)’の雰囲気を窺い知れる項目がある。

詳細は、『縄文人のこころを旅する』(展望社・池田満)169pからにも詳しいので、是非とも、ご一読をお勧めする。

     『定本(ていほん)ホツマツタヱ』
← 23−8         ↓ 23−9〜16    

  ‘ト’の表現方法
トのヲシヱ(テ)の表現として、‘瓊’の漢字を当てる人を見かけるが、ここで一つの見方を提示しておきたい。というのも、本来の‘瓊’の漢字の備えている意味を理解して欲しいとの思いが、筆者にあるからだ。通常の言葉であれば気にすることでもないが、トのヲシヱ(テ)ともなれば、そのビッグワードなるがゆえに、少しのニュアンスの違いについてもが、どうしても気になってしまう。 これも日本古代の尊さを重んじるが故と、ご理解を頂きたく願う。



←中国の最も信頼の高い辞典の『康煕字典』に出る‘瓊’の漢字の解説。
 赤い玉・美しい玉、といった解説のオンパレードといってよいだろう。
  でも、本来の古代日本でのトのヲシヱ(テ)とは、何だったのだろうか? 赤い玉・美しい玉、これだけで言い尽くし、完全に表現出来ているのだろうか?

→右を御覧頂きたい。
 トハヲシテ、ホコハサカホコ
  とある、実際の所、神器とは、その実態は、タマはヲシテであった。ヲシテとは、日本の固有の文字であり、文書であった。あるいは、上記にも掲示したように憲法というほうが適切といえよう。詳細は、『ホツマツタヱを読み解く』・『縄文人のこころを旅する』をお読みいただくことから、としたい。 情報の量が大きすぎるので、このホームページには書ききれない事を、ご理解ねがうほかない。
とはいえ、トのヲシヱ(テ)のトとは、本来は文書であり、また、建国の理念を表現した文字でもあったことが言える。
という事からすれば、赤い玉・美しい玉といった事だけでは言い表しえていない事が明瞭となる。 こんなことからも、漢字の‘瓊’にたよった表現方法は、遠い将来に禍根を残す当てはめ作業であると、ひとこと言っておかざるを得ない。

そして、また、トのヲシヱ(テ)にはそのヲシテのトの文字の形にも託された意味合いというものもあった。『ホツマツタヱを読み解く』の89pに詳しいのでこちらをお読み戴きたい。



「ヲシテ」の意味
また、もうひとつ言っておくべきは、ヲシテのヲの特殊文字のことがある。
つまり、ヲシテのヲは中点なしの特殊文字によって、殆どが記されている事実がある。
中点なしのヲには、教えるの語根の意味合いが濃厚に込められている。


←ヲシテ
日本における漢字以前の固有文字の名称。
ヲシテのヲはほとんどの場合、中点なしの特殊文字によって記されている。
また、ヲシテのテは、清音のテの用例がほとんどである。


←通常の文字体のヲ(中に点がある)

10、真原理

‘ト’を漢字訳して‘瓊’とした場合にどのような事が起きるか。具体的に説明しましょう。
‘ト’には、表徴としてのタマの意味と、もうひとつ実体としてのヲシテ(憲法)の意味があった。
しかし、‘瓊’は中国の辞書を調べても、赤い玉・美しい玉の意味だけしか書かれていない。
このことを表にまとめると、下のようになる。

     タマ  ヲシテ(憲法)
  赤い玉・美しい玉    欠如

     表徴             実体

‘ト’とするよりも、‘瓊’としたほうが見た目に立派な感じがする。さも、何か勉強したような感じがする。でも、実際、本当の所はどうなのだろうか? 
   ‘ト’の実体であり本質のヲシテ(憲法)を欠如させてしまっては、無意味なことではないのだろうか。
ちょっと見の事に捕らわれると、本質を忘れてしまう。 もうひとこと、踏み込んだ言葉でいうならば、将来に禍根を刻み付ける当て漢字とでもいえようか。さも何か勉強したようだ、なーんて、何にも ほんとに何にも 意味も価値も生産しているわけではなかった事に、気がついてくる。
漢字の‘瓊’を本場の辞書で調べたら、赤い玉・美しい玉の意味しか出てこない。 それをヲシテ(憲法)の意味まで読み取れと、読者に強要することは無理な事であります。 無茶な事を強要することはよくない。
 無茶な事を強要するのが、ハタレだったことは、
ヲシテ文献に接っしたことのある人にはわかるはずでありましょう。
ちょっとした見た目にとらわれると、大切な実質が抜け落ちてしまう。 漢字への安易な当てはめ作業の落とし穴は、こんな所にある。

ヤマトコトバの
   ‘ト’
  漢字の
   ‘瓊’

『ホツマ辞典』には、最も適切であろうヲシテ表記を語彙の題に掲げた。
たとえば、ヲシカ・ヲシカド、また、ヲシテの語彙解説の題には、ヲは中点なしの特殊文字を掲げた。ヲシテのテは、勿論のこと清音を掲げた。すべて、典拠のある用例のすべての写本の文字使いの特殊文字表記の使われ具合を総合的に判断した結果を掲げた。

←ヲシカのヲは中点なし

↓ヲシテのヲは中点なし

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     呼び名           スタンス
 原字原文を重視する   ヲシテ文献  『古事記』『日本書紀』の原書が見つかった。
 当て漢字を頻りに使う 秀真伝(シュウシンデン)   面白そうな本が見つかった。
 『古事記』『日本書紀』の原書であるらしい

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和仁估安聡本『ホツマツタヱ』↓
     23−9

従来からある古語辞典には記載されていない、ヲシテ時代の古語に、現代の当て漢字を多用して直訳文をつくると、約50%の意味合いが失われる。 それに加えて、特殊文字表記について理解がないと、また、約50%の意味合いが失われる。 さらに、写本の1本だけしか見ていなくては、また、約50%の意味合いが失われる。
 0.5×0.5×0.5=0.125 の計算式が考えられる。

11、『本日本学』-1

12、『本日本学』-2

13、『本日本学』-3

15、やさしく-1

14、立学の趣旨

17、いせの会、風景

18、誤訳一覧

19、根拠の有り無し

20、哲学ー1

21、哲学ー2

22、哲学−3

23、ウタ−1

24、文字の意味1

25、文字の意味2

26、文字の意味3

16、研究のための参考書籍

10、「ト」のヲシテについて

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