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11、『本日本学』事始め-1

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   平成19年(2007) 9月17日 更新版、(C)  池田 満

12、『本日本学』事始め-2

本当の日本を取り戻してこそ、人類世界の平和と繁栄に、日本が将来の長きに渡って貢献できる!

ヲシテをやさしく 
    古い言葉を現代の用語を使って解かりやすく表現します
    原文を読みながら、この解説文をお読みいただけると解かり易くなります

『ホツマツタヱ』 初めのアヤ(章) 
     きつのなと、ほむしさるアヤ

  東西(キツ)の名称の意味の説明 ・ 稲の害虫を短歌(ワカノウタ)で駆逐した故事のふたつの物語によって、物学びの基本姿勢について解き明かします。

 五・七・五・七・七の31文字の短歌を、特に“わかのうた”と呼ぶようになったのは、ひとつの出来事に由来していました。それは、8代アマカミ(天皇)のアマテルカミのお妹さんの、ワカヒメさんの物語です。
 ワカヒメさんは、実は捨て子にされたのでした。アマテルカミの、お妹ぎみ(君)なのに、何で捨て子に、と、思われるかも知れません。それは、ご両親がちょうどアメノフシ(現代でいう、厄年)に当たったからなのでした。どんな尊いお人であっても、天然自然の成りたちの前では、一般の人と変わるところがありません。
 ワカヒメさんの成長過程を見てゆきましょう。捨て子にされたワカヒメさんは、すぐに拾い子(ひろいご)となりました。というのも、捨て子といっても、いわば儀式のようなもので、すぐに拾い子(ひろいご)として別の人に育ててもらう習慣(ならわし)だったのです。アメノフシ(現代でいう、厄年)に子供が生まれると、両親に、病気の発生の可能性が高くなる。と言われていたからです。体調の大きな変化のある厄年に、赤ん坊の育児は大変です。こんな事から、別の人に育ててもらうのは、案外に合理的であったのかな、とも考えられます。アメノフシ(現代でいう、厄年)に生まれた子供が女の子だったら、父親の身体に病気を生じさせる事が多い。また、生まれた子供が男の子だったら、母親の心に病気を生じさせる事が多いといわれていました。
 ワカヒメさんは、カナサキさんに拾い子として育てられます。ちょうどカナサキさんの家で、赤ん坊と死別した時だったのでした。カナサキさんも、妻のヱシナズさんも子供を亡くした悲しみから離れてゆくためにも、ワカヒメさんを養育することは、好都合だったのでした。
 カナサキさんは、現代での兵庫県の西宮市に居宅がありました。今も広田神社として立派なおやしろ(社殿・境域)がお祭りされています。そもそも、カナサキさんとは、近畿地方を治める役職にも就いていました。時のアマカミ(天皇)の7代・イサナギさんにも、とても信認の篤いのがカナサキさんで、短歌(うた)の名手でもあったのでした。
 カナサキさん・ヱシナズさんの夫婦に、ワカヒメさんは大切に育てられます。それは、ヱシナズさん自らの母乳をも得ての愛(いつく)しみでした。アワアワとあやしたり、ニコニコ・ばーとやったり、夫婦そろっての愛(いつく)しみでした。
 1歳の誕生日には、食べ初めの儀式と、歩き初めの儀式をおこないます。3歳になる冬には、髪置きの儀式。そして、3歳になると年中行事に参加する事になります。元旦には、初日を拝み、天地(あめつち)に感謝をささげます。3月3日は、モモ(桃)とお雛さんのひな祭りです。5月5日は、あやめ(今に言う、菖蒲)と、ちまき(粽)で、最もヲ(中国でいう、陰陽の陽)に極まった季節に乗馬のお祭りをします。7月7日は、星祭りです。9月9日は、クリ(栗)の実で一夜酒を醸し、きく(菊)の花をめでて、天地(あめつち)に感謝し讃えるウタ(短歌)を詠(よ)んで、カヂ(楮に良く似た樹木)の葉に記します。
 さて、いよいよ、5歳の冬になったら本格に勉強が開始です。まず、正装の服に身を包みます。大人への第一歩です。最も基礎は、言葉。 そして、言葉の基礎は、アワウタです。48音の中には、動詞活用の基本の48音図も秘められていて、声に出して朗誦しているだけで自然と言葉が整ってくるすぐれものがアワウタです。
   あかはなま いきひにみうく
   ふぬむえけ へねめおこほの
   もとろそよ をてれせゑつる  
   すゆんちり しゐたらさやわ
 楽器にあわせて、歌います。声の調子も良くなり、身体の調子も良くなります。
 どうして身体の調子まで良くなってゆくのか、その理由というのは、そもそも身体とは、たくさんの元素から構成され、出来ているからなのです。そして、たくさんの元素は、48音の音韻にも、同じ意味で言い表されてもいるのです。48音の音韻は、宇宙や世界の全体の抽象的な表現であるのです。


  ここまで、現代文に致しましたのは、
原文の『ホツマツタヱ』の約20行ほどです。
 『ホツマツタヱ』は全部で1万行余りありますので、
このさき随分と長くなりそうです。
 そのうち現代文風のものも、まとまった形でお届けしたいと念願しております。

最新刊の、
『ホツマ縄文日本のたから』展望社・池田満 には、朗読をCDに入れて付録
しました。『ホツマツタヱ』2アヤ分、『ミカサフミ』2アヤ分、の計4アヤ分の収録です。
スタジオ録音ですので、音質もハイレベルです。是非、お求めください。
 

15、ヲシテ文献をやさしく-1

左の点線は『ミカサフミ』に
同文個所  のあることを
示しています。

左の点線は『ミカサフミ』に同文個所、
  左の一点破線は『神代巻秀真政伝紀』
  に引用文のあることを示しています。

私の常使いの『定本ホツマツタヱ』は
ルビをホワイトで消しています。↓

14、『本日本学』立学の趣旨

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15、ヲシテをやさしく

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