ヲシテ文献は、日本の将来にとって、とても大切なものであると、私は理解しています。このため少しの妥協も容認しがたく、
ややもすれば不寛容の文面に傾きがちですが、どうぞ、どうかやむなき真意のご理解を願い上げます。
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平成22年(2010) 7月16日 更新版. (C) .池田 満
16、研究のための参考の書籍
ヲシテ文献の研究のための、資料・参考書籍について
『ホツマツタヱ』もそうであるが、『ミカサフミ』『フトマニ』にもなってくると、さらに、読解がむつかしくなってくる。
それもそのはずで、漢字が日本に渡来してきたよりも、もっともっと古い時代の古色蒼然とした文章であるためだ。
2000年ほど、あるいは、もっともっと時代を溯(さかのぼ)る古代の文章を、そうそうは、たやすく読み取れるはずがない。
得えてして、このことを忘れがちになりやすい。 また、ヲシテ文献は真書である。この格式を備えてこそ正しい読み
取り、正しい解釈が可能になる。
以下、古色蒼然とした文章を読み解いてゆくための、参考資料について、掲示する。
1、正史などの類
『日本書紀』 (にほんしょき ・ 12代、景行天皇の57年からは、『日本書紀』が正史として認識できる)
『続日本紀』 (しょくにほんぎ ・ 文武1年<697>〜延暦10年<791>の間の正史)
『日本後紀』 (にほんこうき ・ 延暦11年<792>〜天長10年<833>の間の正史)
『続日本後紀』 (しょくにほんこうき ・ 天長10年<833>〜嘉祥3年<850>の間の正史)
『日本文徳天皇実録』 (にほん ぶんとく てんのう じつろく ・ 延暦11年<792>〜天長10年<833>の間の正史)
この後も、正史類が続く。
『延喜式』 (えんぎしき ・ 延長5年<927>に完成した国法の基礎)
これらは、『国史大系』に、収められている。どこでも、図書館には備えられている。
2、参考書籍の類
『群書類従』 (ぐんしょ るいじゅう <通称・せいへん> ・ 江戸時代に存在した書物のうち、大切なものを網羅して、
再刻して出版したもの。
たとえば、『古語拾遺』<こご しゅうい>も、ここに、納められている。
料理書から、和歌、茶道、華道、法制にいたるまで、 すべての、ジャンルの書物がすぐに手に取れる
ようになっている。 企画・遂行をした塙保己一さんの功績を讃えるべし。
日本の、文化の豊かさは、『群書類従』があってこそ! と、謂える)
『続群書類従』 (ぞく ぐんしょ るいじゅう<通称・ぞくぐん> ・ 上記の『群書類従』の編集方針を受け継いで、さらに、
網羅して、再刻して出版したもの。 たとえば、『倭姫命世記』<やまとひめ の みこと の せいき>もここに
納められている)
『続々群書類従』 (ぞく ぞく ぐんしょ るいじゅう<通称・ぞくぞくぐん> ・ 上記の『群書類従』の編集方針を受け
継いで、さらに、 多くの大切な書物を 網羅、再刻したもの。
たとえば、『講令備考』<こうれい びこう>も、ここに納められている)
これらの書籍本は、どこでも、ちゃんとした図書館には備えられている。
必要なときに、必要な箇所を、見ればよいもの。
膨大な、書籍群であるので、検索に手こずることが多い。
出版元の、「続群書類従完成会」を継承した八木書店に連絡をして、出版図書目録を送ってもらうと、
検索がスムーズに行く。 住所など→ 八木書店
『群書類従』の書籍群に、触れた事の無い人が、日本の歴史について、語ることは、‘片腹痛い’という言葉
が似合うことです。
『新撰姓氏録』 (しんせん しょうじ ろく ・ 弘仁6年<815>に編集が完了した、各家々の先祖のルーツを記したもの。
当時は、外国から帰化してきた人が非常に多くあったので、その、来歴の事などについての噺などが編集された。
系図を考慮する上で、非常に有効な書物。『群書類従』に収録されている。)
『先代旧事本紀』 (せんだい くじ ほんき ・ 成立年代など、確定できるところに欠く書物であるが、物部氏についての
詳細な記述は、ヲシテ文献と対比するに格式を同一にする程の物がある)
『古事記』 (こじき ・ 歴史書を解りやすく記した文書として、江戸時代から流行った書物。
根底の思想は、景教<ネストリウス派>の強い影響下にあるもの。日本古来の考え方が、外国思想によって
変化させられたことを知る上で、貴重。)
3、その他、解説書などの類
A,思いつくままの、良い書物
『日本書紀纂疎』 (にほんしょき さんそ・ 『日本書紀』の研究・解説書。
一条(藤原)兼良(かねら)さん(1402〜1481)の執筆。 難解な 『日本書紀』の研究の端緒に際立った書物。
当時の藤原家の解釈を知る上で貴重。 ただし、神代の巻のみの考察)
『記紀批判』 (きき ひはん・ 『日本書紀』『古事記』の原文比較の論考書。この書籍ありてこそ、ヲシテ文献の正当性
の論証が可能になった。ハウツウとしての、根拠本。 著者の梅沢伊勢三先生には、感謝の念を絶やしたことが
無い) こちら→ 日本の古書店で検索して下さい。
『大言海』 (だい げんかい ・ 国語辞典としての古今東西に渡る最高峰。著者の大槻文彦さん、本当にお疲れ様、
という言葉しかない)
『大日本地名辞書』 (だい にほん ちめい じしょ ・ 日本の地名の由来など、事細か、本当に詳細な事毎にいたるまで、
良くぞ収集集積に極まれり。本当に、讃える言葉さえ、思い浮かばないほどの、秀作)
『式内社調査報告』 (しきないしゃちょうさほうこく ・ 『延喜式』にある神社のリストについて、現在に存続している神社
と照らし合わせ 照合を行った調査。1000年前に記録されていた神社が、今ではどうなのか?
日本全国、書斎に居ながらにして解る秀作)
『有職故実大辞典』 (ゆうそく こじつ だいじてん・ 古い時代の服飾や、儀式のやり方などを解説したもの)
『国書総目録』 (こくしょ そうもくろく・ 明治時代以前の著作の全般を網羅して調査したもの。どの本が、どこに収蔵
されているか? この、企画はとっても役に立つ)
『古今要覧稿』 (ここん ようらん こう ・ 百科辞書。実際使いがっての良いもの。完全に完成を見ていれば、
と惜しまれる。 近々に原書房が再刻して、付加した<別巻・索引>は便利)
『古事類苑』 (こじ るいえん ・ これは便利)
4、文法など国語の類
『日本文法文章論』 (浅野 信、桜楓社・現、おうふう)
『日本文法語法論』 (浅野 信、桜楓社・現、おうふう)
『日本文法文体論』 (浅野 信、桜楓社・現、おうふう)
『よみがえる日本語』 (青木 純雄 (著), 平岡 憲人 (著), 池田 満 (監修) 、明治書院)
『平安時代語新論』 (築島 裕 東京大学出版会 1969 、 再出版が1978年に為されているようです)
5、研究書などで特に大切なもの
『記紀批判』 (梅沢伊勢三、創文社) ダブり出しですが、特に大切です。
こちら→ 日本の古書店で検索して下さい。
『続記紀批判』 (梅沢伊勢三、創文社) こちら→ 日本の古書店で検索して下さい。
『出定後語』 (富永仲基、各社各時代の版あり) 参考→「宣長の功績」
16、研究のための参考の書籍について
<真実性の根拠>
『古事記』・『日本書紀』との原文での比較対比をおこなった。
この結果、『古事記』・『日本書紀』は『ホツマツタヱ』を
原本として編纂されたことが明らかになった。
詳細は、『定本ホツマツタヱー日本書紀、古事記との対比ー』(展望社)
にて公開しています。
論考書として、
『ホツマツタヱを読み解く−日本の古代文字が語る縄文時代ー』
(展望社)が詳しい。
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