ミカン畑の大仕事。除草・施肥・消毒について


長い間のサラリーマン生活からの転職時、体力的に楽が出来ると除草剤にとびつきました。しかしながら茶色に化した雑草、パサパサになった土、繰り返される畑の姿に恐怖の念を抱き、脱除草剤だ!宣言。

  除草機         イノシシ捕獲          ひなたの杜解体       園地効率化のための工事

除草作業は主にハンマー式刈り取り機を使用しています。
粉砕雑草は緑肥とグランドカバーにも有効です。
補完的に刈払機で刈り取ります。
(刈払作業中の転落事故の危険がある急傾斜の段々畑は自然に戻して行っています。)根元は膝をついて最強の農機「ハンド」で一本一本抜いていきます。
非効率のようですが、この「ハンド」、非常に理にかなっています。
刈った草はすぐ大きくなるが、剥いた草はなかなか再生しません。

また下から木の幹を見れば、樹勢、根元や葉の裏につく害虫が、病気が手にとるようにわかります。剪定の仕方もわかります。
木のささやきが聞こえてくるようです。
立ち上がってアゲハの幼虫や、カミキリを手でつかんで殺す。
病気になった枝は切り落とす。余分な果実、傷のある果実は摘果する。
益虫、テントウムシが増えてきました。害虫の好きな小鳥も群がります。
柔らかい雑草で覆い尽くされてきた畑を夜明けとともに回っています。
ただし自分一人で管理するのは、1町が限度です。それ以上無理はしません。
肥料は地元の畑を知り尽くしている肥料屋の魚粉中心のオリジナル配合肥料を年1回。
消毒は、早生温州年4回、晩柑1〜3回。無農薬畑は隔離されたレモンと、甘夏の一部1反あまり。いずれにしてもミカンの木が元気に実を付けてくれることを補完する汗の保証がこれからの課題です。

 町長在任中の前後6年にわたる、品質に責任が持てないからと、「みかん百姓玉置俊久」を休止。友人に園地を任せました。
その間のブランクは大きく、生産販売にわたっての非連続のみかん百姓はいばらの道です。
しかしいい畑を作り、いいミカンを作って皆に楽しんでいただこう。
そしてミカンのめぐみを後世に残して行こう。
大自然の中、山のめぐみを、大地の恵みを分かち合いながら人として色んな方々と共に生きていきたい。
第一線で活動していたギンギン時代とは決別し、自分の足元の人生を楽しもうと思っています。