私のベースは「みかん」です。

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　和歌山で生まれ、ミカンの産地移出問屋を営む父の下、将来はミカンに関わる仕事をしようと決めていました。学生時代、父の取引先の各地の中央市場をかばん持ちで同行、流通を中心に農業政策を考えていました。
農学部じゃなくて経済学部へ行ったのは、これからの農業における流通の役割をまず勉強してそこから農業に入っていきたいと考えたからです。卒論も「青果物の流通」でした。
　スーパーが出来、八百屋の店頭での対話がなくなり、価格、外観が重視され、農作物を工業製品と同じような扱いに変化させようとする過渡期でした。大学卒業後は社会を知っておくことが大事と、ものつくりの会社であり、かつ商売の神様のおられる松下電器に入社しました。
いつか実家に戻り、ミカンに関わる仕事をと思っていましたが、オレンジ牛肉問題以降、ミカンの価格暴落とともに実家の商売も先細り、父の死を期に廃業しました。
「いつか・・・・・・」の夢は子育ても絡みなかなか果たせませんでした。
５２才の時、３人の子供が進学で全員家を巣立った時、会社を早期退職し、父なき日高川町に戻り「夢の人生」を歩みだしました。http://www.town.hidakagawa.lg.jp/