Intermisson2
GM:(くすん)変な男から王の霊を助け出した君たちです。後金をもらうために冒険者の店に帰ってくると、前に一台の馬車が止まっています。ユレスは「商人」技能で知力判定……
ユレス:そんなものは無視だ。さっさと後金をもらうために、店に入る。
ハドソン:後金〜、後金〜(嬉)
GM:(え!? 無警戒!?)
ユレス:マスター、後金をいただきたい。
GM/マスター:「いや、それがなぁ……」
GM:店の中には主人以外に3人。2人は武装した騎士。もう1人は商人です。さらに、君たちが店の中に入ると、3人の騎士が現れて入り口をふさぐ。
ユレス:むっ……?
GM/商人:「ロシュフォール商会の者だが」
一同:…………・?(←忘れてる)
GM/商人:「ヴァルハラで会おう、という言葉で分かってもらえるかな?」
一同:ああ、あのことか!(笑)
GM/商人:「この件の落とし前をつけてもらおうと思ってな。6000Vで許してやるとのことだ」
ユレス:6000V? ……なんだか偉そうな奴だな。
GM:(悪いのはお前だろう……)その商人は、マスターから君らの後金合計5600Vの入った袋を受け取って、「あと400Vだな」と言います。
シフォン:ちょっと待って。それはパーティーの金なんだから、こっちに渡して。
ゼフィ:そーだそーだ。ひとまず後金は渡してくれ。
GM/商人:「パーティーは一蓮托生だろう」
一同:いや、それはない。(即座に全員断言)
GM:(うわっ、結束力弱っ!)
ゼフィ:むかつくから、後金の入った袋の口を切りとばす。(ころころ)
GM:え? まぁいいけど。
ユレス:やめなさい。意味がない上に、せっかくの交渉の余地をぶちこわすつもりか?
GM:もうサイコロ振っちゃったし、遅かったね。袋の口が破れて、金貨がザァーーッと床にこぼれる。商人はびっくりして、あわててかき集めています。
ヘクター:何やってるんだ、こいつは。
ゼフィ:単なる嫌がらせ。
GM:(ヘクターに「何やってるんだ」と言われたらおしまいだね)
レリィナ:とりあえず、後金は渡しなさい。
GM/商人:「分かりました。では、犯人からのみ徴収ということで」
シフォン:うん、それでいいよ。
GM/商人:「では、ユレス=C、ハドソン=フォーク、シフォン=カヌレ、ゼフィラス=シュバイツァーの4人」
シフォン:え〜っと、一人後金800V入るんだよね……って、私!? 何故、私が!?
GM:馬を蹴っただろう。
シフォン:…………。(呆然)
ハドソン:ちょっと待て、俺こそ何もやってないぞ!
GM:御者台でユレスと一緒に手網を握っていたからね。
ユレス:はっはっは、共犯だ。(笑)
レリィナ:私はいーのか?
GM/商人:「殿下は結構です」
6000Vをどう払うかでもめるパーティー。このパーティー、どうやら身分Lvのためにかなり仲の悪いパーティーになってしまったようです。そして、なんとか6000Vを渡し……
GM/商人:「よし、これで結構だ。こちらもあの件に関しては水に流そう」
ユレス:とっとと帰れ!(怒)
ゼフィ:か……金が……。(泣)
GMヨタ話
ユリウス帝室外務院は、レリィナ皇女のスキャンダルをもみ消すために総額200万Vを支出しており、そのうちの25万Vはロシュフォール商会の手に流れています。それなのに、なぜロシュフォール商会が6000Vのはした金(?)にこだわるかというと、商会の体面として何もせずに許すわけにはいかなかった、というわけです。
プロローグ
第一章:取り敢えず冒険してみる
InterMisson
第二章:神様だってミスはする
第三章:ロシュフォール商会本店前ひき逃げ事件
第四章:逃亡の後に……
第五章:第12回迷宮探検競技大会
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