第一章 取り敢えず冒険してみる
GM:で、酒場のマスターが来ます。「君たちに早速依頼があるんだが……。初心者向けの依頼だったから、君たちにとって置いたんだ」
レリィナ:どーゆー依頼?
GM:簡単なゴブリン退治だ。弱いし。
レリィナ:わくわくしないなぁ……。
PAAP:うん……。しない……。
GM:「まぁ、君たちも初めての依頼だし、こんなもんじゃないかなぁと思ったんだが」
M(仮):たぶん、ゴブリンなら無傷で勝てる。
PAAP:あ、良かったなぁ、ハドソン。君よりも上流階級の奴を倒せるぞ!!(笑)
瑞子:もうちょっと、他の依頼はない?
GM:あるにはあるけど、こっちの方は依頼主の方が、請けてもらうと決まるまで用件は詳しく話せないらしい。「だから、こっちの方をお勧めするが……」
レリィナ:別にいいけどぉ……・。何かなぁ……。まぁ、暇つぶしにはなるかな……?
サリア:私としては明日の生活に困っている以上、嫌とは言えない……。
レリィナ:あ、そうだ、誰か御者をやっていただきたい……っていうか、やれ。
M:やれっていうあたりがいや……。やる気ゼロ。(ちょっと怒)
PAAP:命令形がね。
ハドソン:そういう能力が要るんじゃないの?
GM:「商人」からの派生技能、「交易商人」が必要です。
PAAP:いえ〜〜い♪(←交易商人LV2をもってる)
サリア:盗賊って、そういうことも出来るんじゃないの?
GM:そうだね。できるけど、失敗したら即ファンブル扱いにしよう。
サリア:基本的な目標値は15だから、簡単。技力11で、盗賊技能がLV3だから。
レリィナ:きちんとお金は払うよ。
PAAP:日当はいくら?
レリィナ:そうねぇ……5Vかな?
PAAP:5かぁ……。10いただきたい。
レリィナ:あ、じゃあ、10でいいから絶対に私の言うことには服従してね。
PAAP:5でいいです。5で。(笑)……でも、もし失敗したら?
レリィナ:もちろん弁償。即日中に新しいのを用意してください。総額3000……(単位を忘れたらしい)……円の馬車。
GM:(安っ!!正解はV(ヴェルン)だよ)
PAAP:大丈夫。成功すればいい。
GM:とゆーか、ファンブル(2Dで1ゾロ)しないと、壊れないよ。
ハドソン:うーん、俺もやろうかな。
GM:で、誰を雇うの?
レリィナ:じゃあ……8Vでちゃんと命令に従ってくれる人。
サリア:無理がなければ。
PAAP:無理があるに決まってるじゃないか。(笑
レリィナ:う〜ん、じゃあ5Vで最低限の命令に従ってくれる人。
ハドソン:どういうこと?
レリィナ:つまり、ちゃんと走らせたりとかあっち行けとかこっち行けとか。
M:それは、当たり前なんじゃない……?
PAAP:ここは身分で考えようよ。ハドソンは無理だろう。(笑
レリィナ:そうだなぁ……。下賤な者はちょっとねぇ……。
GM:市民っていうのは、かえって高すぎるんじゃないの?
レリィナ:私に比べれば、ちょうどいい身分じゃない?(笑
PAAP:ヤな女〜〜!!(笑
レリィナ:じゃあ、PAAPを日当5Vで雇いましょう。
PAAP:OK!
サリア:……がーん……。
瑞子:マスターの名前は?
GM:(あ、しまった、死角だった!)えっと……ジャン=マスター。(笑
レリィナ:え?ジャン君!? 発明好きなんですか!?(笑
GM:ちがうちがう。多いからね、ジャンって名前。(ごまかし)
レリィナ:依頼人はどういう人?
GM:日焼けしていない肌をしてて、いかにも文官風な男の人です。でも、服装はヴェルナの騎士の服装をしています。
PAAP:レリィナと瑞子は交渉はやめてね。相手を怒らす様なことを言う可能性が大きい気がする。
レリィナ:何よ。平民ぶぜいが私に意見する気?
PAAP:そういうところが怒らせそうなんだよね。俺とサリアとMの三人で行って来るから。
GM/ブーランジェ:「私は、コルディア伯領にあるポワソン村の領主をしているブーランジェ十騎長だ」
コルディア伯領はガイウス王国のイーニアス邦国と国境を接する地方の1つ。
ハドソン:なんか、偉そうだな。(←だれだってあんたより絶対偉い)
GM/ブーランジェ:「人口100人ほどの村なのだが、ゴブリンが3〜4匹ほど出たんだ」
PAAP:100人ほど?
GM:村とゆーか、過疎化しつつある村を連想してもらえばいい。
瑞子:そちの村で対処出来ぬのか?
GM/ブーランジェ:「それは……今までは、村人が悪人を捕まえて私が裁くというシステムだったんだが、ゴブリンに通用しないし、私も文官上がりだから剣が取れないんだ。そんなこと怖いし」
PAAP:なるほどな。
GM/ブーランジェ:「報酬なのだが、一人前金100、後金150でどうだ?」
レリィナ:私は金はいっぱいあるから、どーでもいいんだけど。…………あんたヘボいね。
GM/ブーランジェ:(何故?)「これは相場よりも高いはずなのだが……」
PAAP:生活に困ってる人はいる?
サリア:かなり、切迫してる。
GM/ブーランジェ:「街道に沿って1日で十分着くが、食費が10Vかかるからそれはパーティー持ちでお願いしたい」
PAAP:それぐらいならいいよ。
GM:サリアは20減らしておいてね。
PAAP:何で登録しなかったんだ?
サリア:仕事の性格上……ね。
PAAP:なんの仕事してるんだっけ?
サリア:ん〜……(言葉を濁す)……あ、GM、行く前に酒場に行って、酔っているおじさんからスる。
瑞子&PAAP:あ、あさましい…………。
PAAP:盗賊ギルドには入ったの?
GM:そんなものは無い。
ファンタジーのモデルである中世ヨーロッパに、盗賊ギルドは実在しません。GMがプレイヤーを誘導するためにTRPGで作られたものです。だから、TRPG登場以前のファンタジー作品にも登場しない。
あと、「盗み」は中世ではすごく重い罪だから、軽々しくやってほしくなかったんだけど……。
サリア:てぃ(ころころ)……あ、クリティカル(2Dで6ゾロ)。
GM:じゃあ、成功だね。5Vスりました。
サリア:しけてるなぁ……。クリティカルなんだから、もう少し増やしてよ。
GM:「盗賊」技能で判定したからね。スリなら「箱師」技能が別にあるから。
ハドソン:スリって、「箱師」技能がないと出来ないんじゃないの?
GM:「盗賊」技能だけでも出来るんだよ。
PAAP:でも、失敗したらやばいよね。
まず、基本技能として「盗賊」技能があり、そこから派生した技能がいくつかある。家に盗みに入る方に特化したのが「夜盗」技能、路上で盗むのは「箱師」技能。
GM:そんなこんなで、村に着きました。小さな村です。
GM:奥の方に小高い丘があって、その上に小さな石造りの家があります。村人に聞くとわかるけど、領主の館。
レリィナ:なにあれ?馬や?
GM:で、その周りに散らばって民家がある。村人の何人かは冒険者を珍しがって見ているね。
レリィナ:何よ〜。一般市民がじろじろ見るんじゃないわよ。
一同:(爆笑)
GM/村人:「なんだべ?あの女?」(苦笑
レリィナ:なによ、私になにか用?それとも、私の美しさにホレた?
PAAP:ほっとけ、ほっとけ。俺はさっさと村長の家に行こう。
村長に宿(村人の家を借りた)に行くか、一番新しい被害現場に行くかと聞かれたパーティーは後者を選択。
GM:家のドアは破られていて、血痕とかがあるね。一人子どもが死んで、両親が大怪我を負ったらしいです。
PAAP:しかたがないな……。
レリィナ:まぁ、市民の一人や二人……。
GM:「盗賊」を持ってる人はは地面にうっすらと足跡が付いているのが判ります。
瑞子:美しくない仕事はそなたらの仕事じゃ。
サリア:思いっきりにらんでおく……。
PAAP:レリィナと瑞子はなにができるの?
瑞子&レリィナ:魔法系。
M:どうせ、ろくでもない魔法なんじゃない?
サリア:足跡追跡って、「盗賊」でできるよね?
GM:「盗賊」か「斥候」、「治安兵」でもいいよ。知力+技能レベルが基準。
サリア:(ころころ)……プラス2。
ハドソン:(いっころ)……俺もプラス2だ。
GM:あなた達が「こっちだろうな」と思う方へ歩き出すと、村人の一人が「私も足跡を追跡できるんですが、そっちは違いますよ」って言ってくる。見た感じ、狩人みたい。
PAAP:あやしいな、この村人。直感だけど。
サリア:仲間を信じる?それとも、初対面の怪しい村人を信じる?
M:私は念のため、王女二人をつれて狩人の方へ行く。
PAAP:じゃあ、そっちはよろしく。俺は仲間を信じておく。
レリィナ:え?でも、御者がいないと馬車が動かないんだけど。
GM/狩人:「はぁ?え〜っと……この人本当に冒険者ですよね?」
PAAP:すまないな、誇大妄想患者が二人ほどいるんだ(笑)。なんだか、謝るだけのキャラクターになってきたぞ。
レリィナ:私に歩かせるぐらいなんだから、間違いはないでしょうね。
PAAP:自分に苦労を強いるのだから、これで間違えていたら許さない、と彼女は言いたいらしい。
瑞子:間違えていたら、どうなるかおわかり?
GM/狩人:「え?ええっ?なにかあるんですか!?」
M:いいから、彼女らはほっといてください。
GM:サリアとハドソンの方は、しばらく歩いて行くと、だんだん足跡がUターンしていって、完全に村の方を向いたところで見えなくなった。で、狩人の方は……
PAAP:間違えてないといいな……間違えてるとうるさいから。
GM:(苦笑)2時間ほどサリア達と逆方向の森の奥の方へ行って、狩人が「ここで限界ですね」って。
レリィナ:2時間歩かせてこれ……?
GM/狩人:「彼女たち、本当に冒険者なんですか!?」
M:いいから、いいから。とりあえず帰ろう。
GM:目印とかはいいの?
レリィナ:あ、目印……。なにか魔法でもブチこんでおく?
瑞子:ファイアーボールとか?
M:その、じゃらじゃらしたアクセサリーをひとつ、置いていけば?
PAAP:ファイヤーボールを打ち込むのは、どうかと思うがな……。
GM:それは、山火事……。
PAAP:ゴブリンはせん滅できると思うけどね。
レリィナ:べつに山ひとつぐらい燃えても……。
GM:一応、村の財産なんですけど。(汗
PAAP:焼き畑農業ができるよ。焼くだけだけど。(笑
GM:君たちがなにもしないようなので、狩人が「じゃあ、わしが……」って言って、木に赤い布を縛り付けました。
サリア:ここは登山道です。(笑
ここで、ようやくPAAPの名前が決まる。ユレス=C。
パーティーはひとまず村に戻って寝ることに。村人の家2件と村長の家に分散して寝るので……
GM:二人一組でよろしくね。
レリィナ:こんな小屋に寝るぐらいなら、私の特注の馬車で寝た方が絶対に良い。
と、ゆーわけで、瑞子が村長の家、サリアとM(実は女だったんだね)が村人の家、別の家にユレスとハドソンという組合せになったんだけど……
ユレス:なんで、こんなやつと!!
一同:(爆笑)
ユレス:臭いがうつるかもしれない……。俺はマントにくるまって外で寝る。(笑
瑞子:わらわの身になにかあったら、そのときは……と、村長に言っておく。
GM:じゃあ、次の朝……になる前に、真夜中だ。「冒険者」「盗賊」「傭兵」の技能を持っている人は気配感知ですので判定してください。知力だよ。
M:そんなの、できないよ。(←知力が低い)
レリィナ:わたしは「冒険者」技能を取るつもりさえない。
サリア:「盗賊」はやっぱり知力が必要なのかなぁ……。
知力を犠牲にして心力を上げていたサリア。ちょっとかわいそうだな、と少しGMも思った。
結局、ユレス、ハドソン、サリアが成功。
GM:成功した人は、なにかの気配を感じて目が覚めました。あ……ユレスは外で寝てたんだな……。じゃあ、村の奥の方、ここから50歩ぐらいのところにある家にゴブリンが入っ……じゃなくて、出ていくのを見ました。
ユレス:出ていく?……って、家から?
GM:そう。で、ゴブリンはそのままどこかへ行ってしまいました。あと、気配を感じて起きてきた人がいる。
ユレス:貴様か!!
GM:ハドソンだよ。
ユレス:なんで、こいつばかりなんだ……。まぁいいや。あっちに怪しい人影が見えたから、みんなを起こしてきてくれ。おまえなら臭いですぐに起きるはずだ。(笑
ハドソン:そーゆーこと言うな!
M:来たら、反射的に斬っちゃいそう……。
ハドソン:じゃ、まずサリアから。
サリア:……何?
ユレス:うわ、すごくいやそうな顔してるし。(笑
ハドソン:ユレスに起こしてきてくれって言われたんだ。
サリア:ふぅん……。
ハドソン:じゃあ、次はレリィナの馬車かな?
ユレス:いや、そこは俺が行こう。おまえが行くと、やばそうだ。「おい、起きるように」
レリィナ:起きてる。
ユレス:あ、起きてるの?……あれ?何で?
レリィナ:それは言えないけど、起きてる。
ユレス:怪しいなぁ……。(笑
レリィナ:なぁ〜にぃ〜?ってゆーか、今何時?
GM:深夜だね。
ユレス:なんで起きてるの?
レリィナ:うん。まぁ、ちょっとね。
ユレス:まぁいいや。装備に着替えて出てくるように。
レリィナ:え〜、何かあったの〜〜?
ユレス:うん、ちょっとな。あ、我々だけでも問題ないから来たくないなら来なくてもいいよ。(笑
レリィナ:ん〜……ついていくよぉ……。冒険者って結構面倒くさいんだなぁ……。(ぶつぶつ)
ユレス:早くね。
レリィナ:私にしては奇跡のような早さで、なんと15分で着替え終わる。
ユレス:瑞子のほうはハドソンで大丈夫だろう。
ハドソン:じゃあ、起こしに行く。
瑞子:(眠たそうに目をこすりながら)わらわの美貌をいったい何だと心得ておるのじゃ……?
ハドソン:文句はユレスに言ってくれ。
ユレス:何で俺なんだ?
GM:で、なんだかんだで全員集まりました。
ユレス:さっきのゴブリンが出てきた家に入ってみよう。
レリィナ:コン、コン、コン。
GM:返事はありません。
ユレス:死んでいたら、俺達のせいにされないか?
GM:中に入ると血の臭いがします。
レリィナ:クンクン……あはっ、血の臭いだ。うふふ……。
ユレス:怖いな……(笑)。とにかく、ランタンで照らして見よう。
GM:奥の方で、一家全員が殺されています。寝ているところを棍棒のようなもので撲殺されたようです。
ユレス:何か盗まれているものは?
GM:家の中は荒らされていて、食料が無くなっている。
ユレス:生きている人はいないの?
GM:いないね。頭が完全につぶされている。普通のお姫さまなら「うっ」ってくるね。
レリィナ:ならない、ならない。
一同:なぜ……?(汗
GM:そうこうしているうちに、村人がやってきて、しばらくして村長も来る。「何かあったんですか?」
ユレス:申し訳ない。
GM/村長:「は?」
ユレス:死人が出てしまいました。
レリィナ:あぁ、3匹死んだよ。
GM/村長:「3匹?ゴブリンですか?」
ユレス:いや、3匹じゃなくて3人。ゴブリンじゃなくて人間が……。これから追跡しますので。
GM/村長:「くっ……。ぜひ、仇を討ってください!」
サリア:じゃ、足跡追跡。
GM:途中までは判りやすい。村から森の方へ続いている。で、森に入ったところでわかりにくくなってるから、判定してみて。
サリア:(ころころ)……プラス2。
ハドソン:(いっころ)……プラス1かな……?
GM:ダイス目悪いね。そこで判らなくなっている。
M:ちぇっ……。狩人は?まだ寝ているのかな?
レリィナ:たたき起こそうか?
ユレス:やめておこう。俺達が来た意味がない。
レリィナ:確かに面白味がなくなるしね。
ユレス:まぁ、そういう考え方もあるかな。とりあえず森に入っていこう。
M:明日でいいんじゃない?眠いし……。
ユレス:いや、今行かないと、今まで何していたんだってことになるから。
M:そうだね。一応、やっているフリだけでもしておこう。
GM:(なんだか、勤労意識ゼロだなぁ……)で、しばらく森を進んでいったところで……気配感知してください。
M:(ころころ)プラス2!
ハドソン:俺もプラス2。
ユレス:くそぅ。ぴったり0だ。
サリア:私は失敗。知力低いんだよね……。
GM:右手の方からなんとなく音が聞こえたような気がした。
ユレス:魔法を打ち込んでみるとか?
瑞子:打ち込んでみて、小動物だったらかわいそうだし……。
ユレス:ハドソンはけなしているのに、小動物はかわいそうなんだ……。じゃ、走るぞ。
レリィナ:え〜……。走るの?私はハイヒールだから走りにくいんだけどなぁ。
ユレス:ハイヒール……?俺はさっき、ちゃんと装備を整えるように言ったはずだが……?
レリィナ:まぁいっか。魔法の品だから、ヒール折れないし。
M:そんなものまで魔化していたのね……。
ユレス:15分できちんと装備をしたんじゃなかったのか?
レリィナ:してるよ。
ユレス:してないって。革靴を買いなさい。
GM:先頭は、「盗賊」を持ってる人しかできないよ。
ユレス:じゃあ、サリアだな。
GM:サリアが走っていくと、すぐ前に走って逃げていく後ろ姿を見つける。さぁ、競走だ!……(いっころ)……あ……。ファンブル!?
一同:(爆笑)
GM:目の前の影は、突然コケました……。(泣笑
レリィナ:きゃはははは。ばっかじゃないの?
サリア:(いっころ)あ、追いつくのにクリティカルした。
GM:じゃあ、真っ先に追いつくね。
サリア:首筋にナイフを突きつける。
ユレス:殺せ、殺せ。(←無責任)
サリア:あ、殺っていいの?じゃあ、首筋を狙って攻撃。ナイフを両手に持って二回攻撃だから3回攻撃。
(ころころ)……全部命中。ダメージは10と7と8。
GM:二回目ははじいたな。
サリア:え?首筋なんだけどな……。まぁいいや。それにしても、7点を弾くなんて、堅いなぁ。
GM:鉄製の鎧みたいなものを着ています。
サリア:ゴブリンのくせに生意気な。(笑
ユレス:(ころころ)よし。次は俺だ。我が愛剣のサビにしてくれる。いくぞっ!!
M:ゴブリンの血なんか、サビにしたくないなぁ。
ユレス:初めて使う新品だから、何でもいいからサビにしたい(笑)。(ころころ)命中。ダメージは……(いっころ)16点!!
サリア:高いなぁ。何でこんなに違うんだろう。
M:じゃ、私がいきます。コケてるからファンブル以外命中なんだよね。(ころころ)命中。三回攻撃ね。(いっころ)……19と14と14。
GM:は?なんだよ、そのダメージは。ゴブリンはあっけなく死にました。
ユレス:一体だけか……。なんでこんなところにいるんだ?
GM:君たちがゴブリンを殺した場所は、サリア達のいった道と繋がっている。狩人のいった方向とは、全くの逆方向だね。
レリィナ:狩人、斬首だね。で、どーするの?生き残りがどこかにいるんじゃない?
ユレス:……っていうか、どうなっているのかさっぱりわからない。
レリィナ:やっぱり、あの狩人はガセだ!斬首しよう。
ユレス:そうだな。このわけのわからない現状にイライラしてきたし。レリィナの言うとおりかもしれない。
レリィナ:朱に交われば赤くなる……。(笑
ユレス:とにかく、まずはこのゴブリンを引きずって村に戻ろう。
GM:帰ってくると、村長がやってきて、「おお!これは!!」って言って、死体をバシバシと蹴る。他の村人もやってきて、「ワーワー!」って。
ユレス:この村、おかしい……。狩人はどうしてる?泣いてる?(笑
GM:いや、少し暗いけど嬉々とした笑みを浮かべてる。
レリィナ:ゴブリン語で「危ない!」って叫んで、反応した奴が怪しいんじゃない?
ユレス:そうだな。誰かやってみてくれ。
GM:「学者」技能で、目標値は17ね。
レリィナ:17!?……(ころころ)……やっぱり失敗。
ハドソン:知力9の技能3だから、余裕かな?(ころろ)成功。
ユレス:こいつ!身体は汚いくせに!!
レリィナ:やっぱり、下賎なものは下賎の言葉を話せるんだね。(笑
ハドソン:じゃあ、何て言おうかな……。「助けてくれ!」にしよう。森の方から聞こえるように。
GM:村人みんなが、「あ、ゴブリンの声だ!!」って振り返る。(笑
ユレス:が〜ん……。Σ( ̄□ ̄;)
レリィナ:仕方ないなぁ。じゃあ、狩人の背後に行って、肩をぽんぽんと叩いて……。
ユレス:我々の結論を話して、相手の顔色を見る。
GM:特に変化無い。「はぁ、そうですか」
レリィナ:まぁいいや……。あなたの家を徴収する。
GM/狩人:「ええっ!?何の権利があって!?領主様に訴えますぞ」
ユレス:ここはユリウスじゃないからだめだって。まぁ、とりあえず……。我々の調査の結果、君の探索は全くのデタラメと言うことがわかった。
レリィナ:やってくれるわね。この王女である私を、二時間も、むだに森の中を歩かせるなんて。
GM/狩人:冷や汗がタラーとたれてきます。「ち、違うんです!」
レリィナ:何が違うんだ?コラ?さぁ、だんだん口調が下品になっていくよ。
GM/狩人:「ここで話すのはまずいんです」
ユレス:じゃあ、君の家の中で話そうじゃないか。
GM/狩人:「家の中もまずいんです。森の中に行きましょう」っていって、森の中へ行った。「実は私の家の中にはゴブリンがいて、娘を人質にとられているんです。で、食料を盗んでは森の中に入って撹乱をしてから戻ってきて、こうやって盗みを繰り返しているんです。どうか、助けてください」
瑞子:ゴブリンは何匹いるのじゃ?
GM:4匹らしい。
レリィナ:でも、一回嘘ついてるからなぁ、こいつ。……娘は何歳?
GM:8歳だそうだ。
レリィナ:8歳かぁ。助けてあげないわけじゃないけど……。まぁ、あなたの娘が死のうが死ぬまいが。
GM/狩人:「そ、そんなぁ……」……サリアはどう思ってるんだ?
サリア:え〜?……運が良ければ生きてるかもね。
GM:うわ……。
レリィナ:だって、ゴブリンを殺せばいいんだしね。
ユレス:うん。だけど、人が死ぬのはどうかとおもうよ。
レリィナ:じゃあ、私が「増強防御(パワーアップディフェンス)」(法術・装甲+5)で、一撃じゃ死なないようにしようか?苦しんで死ねるよ。(笑
ユレス:あんまり誠意が見えないね(笑)。まぁいいや。助けてあげよう。
瑞子:私の「裂光(ライトボマー)」(鬼術・閃光による目くらまし)で、目くらまししてる間に、救出するというのはどうじゃ?
ユレス:よし、それでいこう。
閃光弾投げ込んでから突入なんて、なんだかSWATみたいだ。
ユレス:家に行ってドアを開けた。
瑞子:じゃあ、「裂光」。ファイア〜〜!
GM:ゴブリンは残った3匹いて、起きていた二匹は目がつぶれたようだね。もう一匹は寝ていた。
レリィナ:よし、では一番足の速い人、走っていって娘を救出せよ。
サリア:らじゃー。走っていって、ばっと奪う。
GM:技力で判定してみて。
サリア:(いっころ)プラス3。
GM:じゃあ、寝ていたゴブリンを踏みつけて娘さんを救出しました。で、サリアが戻っていった頃にゴブリンは復活ね。
M:戦闘開始だね。
レリィナ:装甲値ほしい人は?「増強防御」するから。
M:前に行く戦士系3人は欲しいよ。
サリア:私は二人に比べると、装甲が紙だからなぁ……。
レリィナ:(ころころ)成功。装甲値+5ね。
瑞子:私はボスゴブリンに「火炎球(ファイヤーボール)」。(ころころ)発動成功。ダメージは17点。
GM:うわ〜。魔法はダメージ大きいなぁ。
残り戦士組が攻撃を仕掛け、ボスゴブリンはあっさり1ターンで死亡。瑞子の魔法に加えて、Mの大ダメージ×3がきたら、ひとたまりもなかった。サリアとユレスは、子分Aを瀕死に追いつめ、残ったゴブリンは次のターンで降伏した。あっけない……。
ハドソン:ゴブリン語で訊問だ。
GM/ゴブリン:「あっしらは、元はロシュフォール商会の奴隷だったんですが、ボスゴブリンの提案で逃げ出して、こうなったんです。ハイ」
ユレス:なんか、従順だな。こいつ、俺の奴隷にしよう。
GM:え?奴隷にするの?まぁいいけど……。じゃ、後金の150Vが入りました。
レリィナ:初仕事が成功してよかったなぁ……。少しは暇つぶしになったかな?
こーして、後金を受け取ったパーティー。どうにか彼らの初仕事は成功で終わった。
GMヨタ話
まず、この事件の真相から。4匹のボスだったゴブリンは共通語もしゃべれて頭も少しよかった。そこで、人間の裏をかいて村の中に拠点を置くことを考えつき、狩人の家に忍び込んで娘を人質にして立てこもった。”一仕事”終えると、彼らは森の中にいったん入り、足跡を残して、さも森の中にアジトがあるように見せかけてからUターンして、狩人の家に帰っていった。とゆーわけだ。……無意味にわかりにくいシナリオだったな。ユレスが降伏したゴブリンを奴隷にしたのは完全に予想外だったけれど、もしかしたら、これは後々まで使えるネタかもしれない。次のシナリオに入る前に、プレイヤーGのキャラをパーティーに加えるイベントが必要だな……。ふむ……墓荒らしか。よし、これでいこう。