8月12日(木)ハプニングLeg6 コーンケーン〜パクチョン
総距離 492.15Km SS7−87.52Km SS8−104.02Km
8時出発。31番スタート、トップより1時間遅れ。今日もつらいスタート順位だ。
コマ図でリエゾンの区間を見るとSS7までの間、途中6キロぐらいの区間に町がありそう。
ここで見事にタイヤショップを発見し、チューブの入れ替えをする。所要時間10分。SS7はロックとフラットダートでやや高速のコース。実際はとってもハードなコースで途中声も出なくなるような状況だ。
しかしウェイティングはなく最初から最後まで走りきったという満足感が大きかった。ゴール直前、前方にいるはずのチーム・ダンクレーシングが後ろの方に見えたがそのままゴール。ゴール手前の8qは車がかわいそうなコース。
ゴール後下回りを見るとエンジンの下からオイルが吹き出だしてる、オイルパンが5センチぐらい裂けていた。今年はこれで終わった。と思ったが、一生懸命走っての結果なので妙に冷静だ。
スタートが遅かったため当然ゴールも遅く、携帯電話すらつながらない山の中でどうしたらいいのか? ワークスチームのサービスにお願いするわけにも行かず、直後にゴールしたチーム・ダンクレーシングの村松氏に牽引をお願いしたところ、時間の計算をし、とりあえず携帯のつながるところか、町まで引っ張ってもらうことに。
60q/hぐらいでスタートしたが、みるみる80、100・・・Kmエンジンを停めたままなので当然ブレーキの利きが甘くハンドルは重く下りのコーナーではタイヤを泣かしながら山道をおりて行き、直線が多くなってくるとメーターが120q/hをさしている。
こんな牽引状態でも一般車を抜いて行く。
さすがに二人でこれはよくないぞ、早く工場か町を見つけなければと言っているうちに携帯がつながる場所に出て、同時に工場らしきところも見つけたのでチーム・ダンクレーシングには先に行ってもらうことにした。24キロ地点だ。
町工場の親父さんに相談したところ直せると言われ、すぐに修理にかかる。
しかし、ランドクルーザーナナマルはタイでは販売されていないので当然パーツがなく、どのように修理するのかと思っていたが、ハンマーで出来るだけ叩いて、くしゃくしゃになった部分をのばして、ガス溶接で直すとの事。
はずしたショックを見ると頭のナットが残っている。走行中に岩でヒットし伸びなくなったショックがバンプしたときに引き抜かれ、それがオイルパンに突き刺さったような模様。お店のおやじさん、我々を韓国人と思っていたようで、日本人だとわかると横浜の近くに3年間いたと云うことで、片言の日本語で会話が出来るようになった。
日本で溶接の仕事をしていたらしい。
我々にもまだ運が残っているようだ。器用に叩きながら、息子にアセチレンガスの準備を指示するが、なんとカーバイドに水をたらしながらガスを発生させている。ほんとうに驚きばかりだ。
そのうち若い従業員にお母さんが、ショックアブソーバーを買いに行かせた。
オイルダンパーのショックだが2時間40分ほどで修理は完了。間際にゼッケン46マレーシアからムー(日本名ミュー)で参加の夫婦もこの工場を頼って到着。
14:40とりあえずSS8のスタート地点まで行き、スタートだけは切ったもののエスケープし待ち時間の間に作ったコマ図でSS8のゴール地へ向かい、そのままホテルへ移動することに。本日のホテルはリゾートホテルで近くに洗車場もなく手洗いのホースがあるだけ。
順番に洗うしかない。
あきんど号はそんなに汚れていないので、チーム・ダンクレーシングに洗車の順番を譲り、ショック交換と増し締め、アンテナの修理、オイル・水関係の点検のみにする。チーム・フォーズレーシングが一般車と衝突し、ステアリング周りの干渉を直すため我々のウインチで引っ張る。
今年はホテルでもウインチングのラリーだ。
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