教会歳時記

 

■ 1月1日 神の母 聖マリア

教会はいろいろな節目に教会の大きな会議(公会議)をおこなってきました。エフェソ公会議(431年)で、マリアは「神の母」と宣言されました。1931年エフェソ公会議1500周年を祝う為、時の教皇ピオ11世は、1月1日を神の母の祝日と制定しました。

(「心のともしび」のウエブサイトより→https://tomoshibi.or.jp/holiday/2021/01/01.html




 ・降誕節

降誕節は、主の降誕(12月25日)の「前晩の祈り」ではじまり、主の公現後の主日(1月7日~13日の間の日曜日)で終わります。日曜日で必ず終わるので、年によって日にちが移動します。長い時は2週間と6日、短い時は、2週間です。教会の歴史の中で、「主の過ぎ越し」の記念に次いで、行ってきた最古の祭儀は、「主の降誕と主の公現」の記念です。
(女子パウロ会公式サイト「Laudate[ラウダーテ]」より→https://www.pauline.or.jp/chripedia/mame_koutansetu.php#

 

■ 四旬節

復活祭(イースター、復活の主日)は、キリストの復活を記念する、キリスト教の最も重要な祭日です。
復活祭前の準備期間を四旬節と呼びます。古くから、復活祭に洗礼を受ける志願者の直前の準備期間と考えられてきました。また、すでに洗礼を受けた信者も、この期間をとおして節制と回心につとめ、自分の生活をふり返ります。
四旬節は「40日の期間」という意味です。40という数は、イエスが荒れ野で40日間断食をしたことに由来していて、それにならって40日の断食という習慣が生まれました。けれども実際には、復活祭の46日前の水曜日(灰の水曜日)から四旬節が始まります。それは、主日(日曜日)には断食をしない習慣だったからです。灰の水曜日に教会では、回心のしるしとして頭か額に灰をかける「灰の式」という典礼があります。
キリスト教が根付いている国では、この灰の水曜日の直前に、「カーニバル(謝肉祭)」というお祭りがあります。古代や中世期の信者たちは四旬節に肉食を断っていたので、その前にごちそうを食べて大いに騒いでいました。その習慣がこんにちまで続いているのですが、教会とは直接関係ありません。
(カトリック中央協議会ウエブサイトより → https://www.cbcj.catholic.jp/faq/lent/

 

 ・受難の主日(枝の主日)

イエス・キリストのエルサレム入城を記念し、ミサ会衆は枝を手に持って祝います。典礼の中ではイエス・キリストの受難(2024年はマルコによる福音より)が朗読劇のかたちで読まれます。

 

 ・聖木曜日「主の晩さんの夕べのミサ」

聖木曜日の夕刻に行われるこのミサは、キリストが聖体を制定し、自らの記念としてこれおを行うよう命じた最後の晩さんを直接に記念します。教会や修道院などの共同体の全員が参加し、司祭が共同司式することによって、共同体全体が一つに集まってささげるミサ本来の姿が表されます。そして、同じ一つのパンを分け合うことを通して、キリストとの一致を深く味わいます。こうして、ミサが一致の秘跡であり、キリスト者の生活の中心であることが明らかにされます。(『聖週間の典礼《会衆用》』より)
ヨハネの福音書では最後の晩さんでイエス・キリストが弟子たちの足を洗ったことが伝えられています。それにならい、聖木曜日のミサの中で、司祭が信徒の足を洗う洗足式が行われます。

 

 

 

 ・聖金曜日「主の受難」

キリストの受難と死を思い起こす主の受難の祭儀は、聖金曜日の午後、できればキリストが息をひきとったとされる三時ごろに行われます。全体は「ことばの典礼」、「十字架の崇敬」、「交わり儀」の三つの部分で構成されています。この典礼は、単にキリストの受難と死を時間の経過にしたがって再現しようとするものではありません。救いの歴史におけるキリストの受難と死の意義を思い起こし、復活への希望のうちに十字架の勝利を賛美するものです。(『聖週間の典礼《会衆用》』より)
典礼の中で「ヨハネにより主イエス・キリストの受難(イエス・キリストが捕らえられ、尋問をうけ、十字架につけられ、墓に葬られるまで)」が受難劇の形で朗読されます。

 

 ・聖土曜日 復活の主日「復活の聖なる徹夜祭」

復活徹夜祭の典礼は「光の祭儀」、「ことばの典礼」、「洗礼と堅信」、「感謝の典礼」の四つの部分で構成されています。この典礼では、火、水、復活ろうそくなどキリストの復活と新しいいのちを象徴するシンボルが多く用いられます。復活徹夜祭の大きな特徴は、洗礼式が行われることですが、これは初代教会のころからの伝統です。洗礼は、受難と死を通して復活したキリストの過ぎ越しにあずかり、一人ひとりが古い自分に死んで、復活したキリストの新しいいのちに生まれる「過越」です。すでに信者となった人々も、この洗礼式を通して自らの洗礼を思い起こし、神の個として生きる決意を新にします。(『聖週間の典礼《会衆用》』より)

 

 

 

 

 

■ 復活節

キリスト教教会暦の典礼季節の一つ。復活祭から聖霊降臨祭までの50日間をいう。復活祭に洗礼を受けた新しい信者に,すでに受けた秘跡の意義を深める秘跡教育が行われる。そのために,ヨハネの福音書,手紙と黙示録,使徒行伝,ペテロの手紙がおもに朗読される。これは,かつて洗礼を受けたすべてのキリスト者にも,毎年秘跡を中心に信仰生活を深める機会となる。後半には,聖霊の降臨を待ち望む要素がしだいに濃厚になり,第7主日に主の昇天(昇天祭)を祝って50日目の最後の主日に聖霊降臨祭を迎える。
執筆者:土屋 吉正

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版

 

 

 

■ 10月 国際ミサ

当教会は、母語が日本語話者のコミュニティーの他、スペイン語コミュニティー(主にボリビアの方が中心)、ベトナム・コミュニティ―、フィリピン・コミュニティ―などがあり、多文化教会になっています。いつもは、それぞれ別にミサをささげていますが、年に一度、みんなが集まり、ともにミサをささげます。ミサの後は持ち寄りでささやかなパティ―を開き、交流を深めています。みなさん、いい顔してますね‼

国際ミサ:入堂 国際ミサ:祭壇 国際ミサ:説教
国際ミサ:聖体拝領 国際ミサ:パーティー 国際ミサ:パーティー

 

■ 12月 待降節

クリスマス(降誕祭)の4つ前の日曜日から、クリスマスを準備する期間に入ります。カトリックでは、この期間を「待降節」と呼んでいます。
(カトリック中央協議会ウエブサイトより→https://www.cbcj.catholic.jp/faq/christmas/

 ・黙想会

この期間、まず、私たち自身の心を準備するために、多くの教会では黙想会をひらきます。黙想会とは、みなで集まり、聖書の言葉やそれについての講話に耳を傾け、静かに思い起こし、祈る時間をとることです。2023年は長谷川潤神父(フランシスコ会)をお迎えし開催しました。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  



■ 12月 主の降誕

クリスマスはキリストの誕生、すなわち、神のひとり子キリストの誕生を思い起こす日として古代から祝われてきました。イエスがいつ生まれたか、聖書には何も書いてありません。12月25日がイエスの誕生の日とする最古の記録は、4世紀のローマの「殉教者帰天日表」です。しかし昔は、地方によって1月6日に祝っていました。ちなみにロシア正教会は、今でも1月はじめにキリストの降誕を祝います。ではなぜ、ヨーロッパのクリスマスは、12月25日に祝われるようになったのでしょうか?
つぎの説が、有力であるといわれています。昔むかしローマ帝国内では、太陽崇拝が広く行われていました。 ローマ暦では12月25日が冬至で、この日を太陽誕生の祝日として祝っていたそうです。教会はこの祭日を取り入れ、「正義の太陽」であるキリストの誕生の日として祝うようになったそうです。
(カトリック中央協議会ウエブサイトより→https://www.cbcj.catholic.jp/faq/christmas/

 ・12月24日 主の降誕(前晩)




 ・12月25日 主の降誕(日中)