“友情と平和の精神(こころ)をふりかえり、次代につなげよう”
送別会に230人! レセプション125人!
再び親善大使として旅立つ「ミス三重」を見送りました。

1.吉徳12代社長山田徳兵衛氏記念講演「人形たちにかける思い」

送別会は、吉徳12代社長山田氏の記念講演会で
開始されました。
記念講演会山田社長スピーチより抜粋

 ただいまご紹介いただきました山田徳兵衛でございます。ミス三重との再会を楽しみにしていた父が昨年4月27日に逝去し、本年4月25日に1周忌法要を執り行いました。「徳兵衛」は吉徳の当主が代々継承している名前で、先代が亡くなりますと、家の習いにより当代が襲名することになっています。 したがって、本年2月に所轄裁判所に名の変更許可の申し立てを行いまして、旧名 純一郎を戸籍上から改名、今月5月10日に12世山田徳兵衛の襲名披露を行いました。本日が山田徳兵衛を名乗る初舞台であります。よろしくお願い申し上げます。
    (中略)

 このたび「答礼人形『ミス三重』の里帰りを実現させる会」の竹林会長以下委員会の皆さんの善意が実を結び、今までの答礼人形里帰り展では例のない、修復前の「お帰りなさい」の展示ケ所が4ケ所のべ30日間、そして修復後の展示ケ所が10.ケ所のべ60日間、合計14ケ所のべ90日間の長きにわたり、45、000人にもおよぶ三重県民の皆さんの熱烈歓迎を受けたことは、今後の記録になるに間違いありません。
 この展示に「ミス三重」・アニーを含む「青い目の人形」たちによく頑張ったと声をかけるとともに、各地域の皆さんの準備から展示へのご努力に敬意を表します。また、この14ケ所の展示に関わられたスタッフ・関係者の方々が3600名に及ぶとお聞きして驚いております。
このように、各地での様々なイベントを通して「ミス三重」が体験した日本の伝統・文化をお土産に、再び「平和と友情の使者」として星の国に渡り、元気な姿で多くの人々に平和の大切さを語り続けてくれることを切に希望しています。
 三重県の宝もの、そして日米両国の宝ものである「ミス三重」に深く心を寄せる者の一人として、これからも答礼人形の修復を続けていくと同時に、この人形交流について後世にも伝えていきたいと思っております。
 ご清聴ありがとうございました。


2.吉徳社長室長:青木勝氏「語りかけるミス三重さん」(修復説明)

「ミス三重」修復説明より抜粋

さて「ミス三重」の修復の説明に入りますが、
 G入院後、直ちに頭・胸・腰・脚を分解する大手術にとりかかりました。
ここで胸からフイゴ笛を取り出して、発声装置を復元させました。
 H右肩の剥落部分を除去した後に桐塑を補填して、胡粉を塗りました。
右腕の取り付けの針金の一部が断裂破損していましたので、針金を繋げました。
 I左肩の剥落部分も桐塑を補填して胡粉を塗りました。
 J顔は左目わきの凸部を除去して、胡粉を色合わせをして重ねて塗りました。
顔全体の汚れを落として、特に鼻の頭を薄く胡粉を塗りました。頭の左右の側面部及び後頭部のひび割れ部分に桐塑を補填して胡粉を塗りました。
 K頭のぐらつきは、以前の紐による取り付け固定から、竹の軸に替えて取り付けしました。
 L左手の甲の剥落の浮いた部分を除去して桐塑を補填して胡粉を塗りました。
右腕の両側面に縦の細かいひび割れがあり、桐塑を埋めて胡粉を塗りました。
両腕とも色違いの塗料を落として、胡粉を重ねて塗りました。
 M右ふくらはぎに全体に剥落及ひび割れもあり、桐塑を補填して胡粉を重ねて塗りました。右足首上部のひぴ割れを桐塑を補填、胡粉を塗りました。左足小指及び底の指の付け根のひび割れも、桐塑を補填、胡粉を塗りました。両足とも色違いの塗料を落として、胡粉を重ねて塗りました。
 N膝のぐらつきを、蝶番のネジを締め直しました。両脚の膝部分に前面及び左右側面の
3ケ所に、直立を補助するためのゴム紐を新調して取り付けました。

 その他、人形の台の木枠のゆるみを固定しました。
また、新たに加えたものとしては、扇子・はこせこのびらかんざしや組紐があります。


3.「ミス三重」返還式
2009年7月31日に、三重の地を踏んだ「ミス三重」は、2010年5月22日、無事に竹林会長からネブラスカ州立博物館学芸員スーザン・カーチス氏に返還されました。

4.お世話になった方々へ感謝状贈呈

 「ミス三重」里帰りにご尽力いただいた方々(高岡美知子先生、渋沢史料館、横浜人形の家、(株)吉徳、名古屋アメリカ領事館マックス・カク氏、デブラさん)へと感謝状が手渡されました。
代表して、渋沢史料館学芸員:川上恵氏、デブラさんよりスピーチをいただきました。

5.各地区10会場展示会の様子報告

10地区の地区長さんより、各地区展示会の報告がありました。各地区で「ミス三重」を迎え展示するために、様々な工夫があり、どこも素敵な展示会ができました。

6.津児童合唱団と会場の皆さんで、歌ってお別れ「さようならミス三重」
ステージに上がった津児童合唱団の子どもたちは全員「ミス三重」Tシャツを着ています。会場の皆さんと、送別歌・里帰りの歌を歌い、「ミス三重」にみんなの思いを届けました。

7.レセプションで交流
県知事・津市長・高岡美知子先生など、挨拶が続きましたが、終始なごやかでした。
各地区展示会成功のために奮闘努力された地区長さんたちに、竹林会長より感謝状と記念品が手渡されました。また、会の活動を中心になって進められた滝澤事務局長にも感謝状が手渡されました。
送別会のために、全国からも人形関係者の方が着てくださいました。ご支援いただいた「香川親善人形の会」「ミス岐阜の会」の皆様です。「青い目の人形全国交流センター」事務局長の魚次龍雄さんからスピーチをいただきました。

最後に、皆さんで歌を歌いました。
送別歌・里帰りの歌を練習された津地区実行委員会の皆さん・作曲家中北利男さんがステージに上がり、「ミス三重」に届ける最後の歌を歌いました。
 



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