今から80年前、昭和2年(1927年)、アメリカの子どもたちから日本の子どもたちへ、ひなまつりにあわせて12,000体あまりの友情人形(青い目の人形)が贈られました。日本からはその答礼として、同年のクリスマスにあわせて、58体の答礼人形<市松人形>がアメリカの子どもたちに贈られました。日米の子どもたちの募金活動により実現したこれらの人形は、互いに「桜の国」「星の国」の友だちを思い、平和な関係をつくろうとの願いをこめた友情の大使でした。日本から贈られた答礼人形たちは、全米各地を巡回して歓迎を受け、アメリカ各州の公共施設に保管されました。
その後、お互いの国は戦争により人形たちにとっても、不幸な時代に入りましたが、三重県からの贈り物として歓迎された答礼人形「ミス三重」は、今もネブラスカ大学州立博物館で大切に保管されています。
私たちは、80年前にアメリカへ渡り日米親善に大きな役割を果たした答礼人形「ミス三重」の里帰りを実現させ、2009年〜2010年にかけて県内各地で展示し、装いを整え直して再びアメリカへ帰し、これからも友情と親善の象徴であり続けることを願っています。
答礼人形の里帰りは、すでに多くの県で行われていますが、実現には相当の費用もかかり、県民の皆様の深いご理解とご協力が欠かせません。どうか趣旨をご理解いただき、実現のための募金活動にご協力をよろしくお願いしたします。 |
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