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![]() 丹宝山 【北村組】 |
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![]() 乙姫さまと浦島太郎 永竜宮遊故郷亡知人 (永く竜宮城で遊び故郷は知る人もない) 下人形 浦島太郎 宙人形 乙姫様 小学校唱歌で歌った『むかし むかし 浦島は、助けた亀に連れられて竜宮城へ来てみれば絵にもかけない 美しさ』みんなが知っている浦島太郎のお話。助けた亀に連れられて行った竜宮城は、厳しい現実を生きる人々には 今も昔も理想郷である。 『浦島太郎』は奈良時代の『日本書記』や『万葉葉』『風土記』など古い本の中に、伝説として広く親しまれてきた。この話で『浦島太郎』が乙姫さまから歓待され年月のたつのを忘れて過ごした竜宮城は、本来深海の底にあって竜神の住む宮殿であり、海の都と言われていた。 『浦島太郎』の話が、子供たちにとっておもしろいのは、亀の背にのって、海底の竜宮城という未知の世界に出かけていくというところと、乙姫さまに決して開くなと言われた玉手箱を開け約束を破ることが 人々の心をとらえてきたことではないかと思われる。蓋を開けた太郎が白髪の老人になる物語が印象深く語り継がれている。 |
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![]() 化け猫と鍋島藩士 怨念化猫城下跳梁 (怨念は描に化けて佐賀城下を跳梁する) 下人形 鍋島直茂 宙人形 お政 佐賀藩士小森半太夫家には異国種の猫がいた。ところが、家中の侍たちに虐げられていたこの猫は、ついに主君の愛妾お政を殺してこれに化け、鍋島藩を相手にすさまじく跳梁を繰り広げていくのである。講談では、家来筋の鍋島に滅ぼされた竜造寺家の後室が、仇を晴らそうと愛猫に怨念を吹き込んだのだと言う。世に言う『鍋島騒動』である。 肥前佐賀藩は三十五万石、その佐賀藩を預かる鍋島家江戸屋敷で、慶長十二年三月三日、思わぬ騒動が起こった。藩主鍋島直茂の養子、竜造寺高房が妻を刺殺し、自害を図ったのである。高房は一命は取りとめたものの、『おのれ直茂!おのれ直茂!』と口走り続ける。 実は、佐賀藩主は、高房の祖父隆信であり、高信は高房誕生の二年前に合戦で討ち死。その子 政家は藩主の器量がなく隠居させられ跡を縫いだのが五才になる孫の高房。高房成人までの後見人が鍋島直茂であった。しかし、高房成人後も直茂は藩政を譲らず、高房は不安と憤りを募らせこの騒動を起こし自害して果てたのである。 世の人々は竜造寺家の無念さを、化け猫に託して鍋島騒動を作り出したのである。 |
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