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紀伊山地の霊場と参詣道 世界遺産 熊野古道

熊野古道中辺路
滝尻王子~近露王子
比曽原王子~湯川王子
船玉神社~伏拝王子
伏拝王子~大斎原

熊野古道に沿って


 
深い杉木立の下に続く山合の静かな古道をたどる時“蟻の熊野詣”と言われるような次から次へ続く参拝者の列を想像する事は出来ない。しかしけわしい山路の処々に苔むした石畳や石段が残り、古い道標や宝篋印塔などが点在する。昔の人々が何故このけわしい山なみを越えて熊野へ向かったのであろうか。 神のこもる国として信じられた熊野の地は熊野夫須美神を祭る那智、御子速玉神を祭る速玉、家津御神子神を祭る本宮の三大社によって代表され仏が神に化身して現れるという三所権現の地でもあった。それに、山岳宗教の修験道が加わり、極楽往生の霊験あらたかなものとして全国に広まり、平安初期から江戸時代にかけての長い間人々の間で“伊勢へ七度・熊野へ三度”とうたわれるほど念願の地として栄えた。

 いにしえの人の思いを一歩一歩踏みしめ苔むした古道をたどって行く時、今も昔も変わらぬ願いがよもみがえってくる・・・・・・・
                  (参考:熊野古道中辺路押印帳より)


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