0話 初っぱなから失敗する冒険者
GM:さて、今は二人しか来てないけど、先に0話やっちまおうか。練習も兼ねて。
プレイヤーS:そうだな。最近GURPSから離れてたから、全然覚えてない。
プレイヤーH:最近秋里(リンク参照)と時田とやったから、一応覚えてる(笑)
GM:よし、じゃあ始めよう。キャラ紹介を簡単に。
プレイヤーS:傭兵から冒険者に転職した魔法戦士。そつなくこなす戦闘スタイルで有名だった。名前はデュカード=ディナリウス=ライオニア=ライオネルフ。
GM:長っ!!
プレイヤーS(以下ディナール):私もそう思った。だからディナールと呼んでくれ。
プレイヤーH(以下シェルフィン):私はコルカントから冒険者になるために、冒険者パーティーにひっついてきた、鷹使い。名前はシェルフィンです。
GM:鷹使いはコルカントでも珍しいから、特殊な背景を取ってもらったけど、大丈夫だよね?
シェルフィン:なんとかね。
GM:OK。じゃあ、シェルフィンは仲間と別れて2週間ほど、ここ、ヴェルナ公国クラティエの「笑うウミネコ亭」に居る。新米冒険者がなかなか来ないから、マスターのジャンさんに半分呆れられながら、カウンターでぐでぐでやってます。周りの冒険者はもう顔見知りになってたりする。(笑)
シェルフィン:ぐで〜〜〜。(笑)
GM:と、そこに20代後半の男が一人入ってくる。ディナールね。
シェルフィン:ちらっ、と見て、またぐで〜〜、と水飲んでカウンターで突っ伏してます。
ディナール:ほう、ここが冒険者の酒場という所か。マスター、冒険者の仕事がしたいのだが………?
GM/マスター:「お、そうなのか。じゃあ、そっちのカウンターで冒険者登録の役人に言って、登録してもらってくれ」
ディナール:む。
GM/役人:「はい、じゃあここに名前と烙印お願いしますね〜。はい、どうも〜〜(判子押し)これが登録証になります。なくしたら再発行しますので〜」
ディナール:うわ、事務的だ(笑)
GM:そうこうしていると、マスターがシェルフィンを呼んだ。
シェルフィン:ん?
GM/マスター:「そんなに難しくもなさそうな仕事が入ったんだが……どうするね?」
シェルフィン:え、本当? お金ないし、やりますよ〜!
GM/マスター:「そっちの奴が新しく冒険者をやりたいらしいんだ。どうだ? 一人じゃ厳しいだろうし、二人で組んでやってくれないか?」
ディナール:ふむ……よろしく。
シェルフィン:うん、よろしく。
ディナール:歳はいくつだっけ?
シェルフィン:19だけど、コルト人だから小柄。頭一つ分小さい(笑)
GM:エストア系の人から見ると、普通より幼く見えるかもね。
GM/マスター:「じゃあそういうわけで、二人とも仲良くやってくれ。で、依頼の話に入るぞ。最近いろんな所で悪さをやってる連中がいるんだが、最近ヴェルナの方にも入り込んできたらしい」
ディナール:治安警備隊がんばれ………とは言わないけどね(笑)
GM:だって、こういう仕事頼むのは、ヴェルナの伝統だから(笑)
GM/マスター:「まぁ組織の素性はよく分かってないんだけれども、二人組で道行く交易商人なり武器商人なりを襲ってるらしい」
シェルフィン:え? 組織って二人だけ?
GM:組織の一部だよ、この二人は。(苦笑)
GM/マスター:「こいつらの本拠地はラヴ・クロやルーンバルトの辺りなんだが、それがこっちに進出してきてるようなんだ。二人組の男で、街道で追いはぎのように出てきて馬車を襲うらしい。結構腕はたつようで、一般の護衛じゃ歯が立たないらしい」
ディナール:一般の護衛は25CPだもんな(笑)
GM/マスター:「そう。だから我々冒険者の方にお鉢が回ってきたらしいんだがね。二人相手だから一人じゃちと厳しいだろうから、というわけで、お前達二人に頼んだわけだ」
ディナール:じゃあ仕事は馬車の護衛?
GM/マスター:「いや、護衛について、そいつらを叩きのめしてくれ」
ディナール:分かった。
シェルフィン:護衛させてくれる隊商はこちらで決めるの? それともマスターが顔を利かせてくれるの?
GM/マスター:「ん? まぁ行き交う奴らなんて幾らでもいるし、結構頻繁に出没してるハズだから、適当についていけば大丈夫だ。話は回してやる」
シェルフィン:あ、ありがとう〜。
GM/マスター:「こっちに入ってるのはそれぐらいの情報だけれども、情報が知りたいんだったら商人達にでも聞いてみることだな。食事は頼めば出してくれると思うから、その辺は心配するな」
シェルフィン:じゃあ後はこっちで話をしてきます。
GM/マスター:「うん。明日までには選んどいてやるから、明日の朝までに出発できるようにしといてくれ。できるだけ早く解決させて欲しいからな」
シェルフィン:待ち合わせ場所は?
GM/マスター:「この酒場の前だ。じゃあそういうことでよろしく頼む」
ディナール:了解。
GM/マスター:「一応前金は30V、後金は120Vだ。新米にはこれぐらいが妥当だろ?(笑)」
GM:じゃあ行動決めてね。
ディナール:…………さて、相棒、どうする?
シェルフィン:あれ? もう相棒呼ばわりなんだ。
ディナール:仕事で組むパートナーだからな。
シェルフィン:ふーん。まぁいっか。
ディナール:とりあえず、聞き込みをしよう。私は傭兵仲間から組織の情報を聞いてくるから、君は街道を通った商人とか、その護衛をした冒険者から聞き出してくれ。
シェルフィン:りょうかい。ここの酒場は顔見知り多いしね〜。(笑)
GM:じゃあ……(ころころ)……周りの人に話を聞いて、3人パーティーを見つけることができた。すでに出来上がっちゃってる状態で、君たちの方にあんまり意識してないね。君たちが加われる雰囲気でもない。
GM/冒険者:「おっしゃ〜、終わったぜ〜! ガンガン飲むぜ〜〜!」
ディナール:聞ける状態じゃないな。(笑)
シェルフィン:どうしよう……、他に居ないかな?
GM:他には居ないみたいだね。他の冒険者は仕事待ちの状態。「あ〜、仕事ねぇなぁ」って感じでぐだぐだやってます。
ディナール:仕方ない。顔を利かせて、治安警備隊詰め所に行くか。
GM:はいはい。ディナールは治安警備隊詰め所……と。シェルフィンは?
シェルフィン:Re-nsatsuの設定を最大限生かしたい……とPLは思ってるので、ロシュフォール商会の本店近くに駐馬車場があったハズだよね? そこに行って、商人に話を聞こうかな。
ディナール:でも馬車がルーンバルトの方から来たとは限らないんじゃないか? ユリウス方面かもしれないし。
シェルフィン:クラティエは最南端だから、ユリウスからのは馬車じゃなくて船。ヴェルナと隣国のユナスダインは国交ほとんど無いから、馬車が来るのはルーンバルト方面だけだよ。
ディナール:ふむ……じゃあ夕方この酒場で待ち合わせよう。
シェルフィン:はいはい。じゃあまた後で。
ディナール:がんばってくれよ? 君の方が先輩なんだから。(笑)
GM:お前まだ冒険者始めて1日目だもんな。(笑)
シェルフィン:あ、そうだっけ。がんばります。(笑)
GM:というわけで、シェルフィンはロシュフォール商会の駐馬車場まで来ました。さすがに大商会といった感じで、いろんな種類の馬車が出入りしてます。
シェルフィン:じゃあその中で、親しみやすそうな商人さん達にちょっと聞いてみよう。
GM:知力判定そのままで振ってくれ。
シェルフィン:13だから……(ころころ)……10。成功度3〜。
GM:ふむ……じゃあ結構大荷物を積んだ商人のおじさんを見つける。どうやら夫婦でやってるみたいだね。
シェルフィン:じゃあ近づいていく。「ちょっとすいません〜」
GM/商人:「お? なんだね?」
シェルフィン:「あ、えっと、今度の冒険者の仕事でちょっとお聞きしたいことがあるんですけど、いいですか?」
GM/商人:「あぁ、まぁ時間も空いてるし、別にいいよ。ただ、馬車を泊めてくるからちょっと待っててくれ(笑)」
シェルフィン:「もちろん(笑)」
GM:そういうと、商人は駐馬車場の方に馬車を入れて行って、しばらくして戻ってくるね。「なんだったかな?」
シェルフィン:「時間を取らせてしまってすいません。街道で追いはぎみたいな事件が何回かあったって聞いて、その集団を…………」なんだっけ? いい言葉が出てこない……。駆逐?(笑)
(一同笑)
ディナール:駆逐はちょっと違う。退治だ、退治。(笑)
シェルフィン:あ、そうだ。「その集団の退治を依頼されてるんですけど、どこかでみかけたりとか、そういった情報を聞いたとかいうことはありませんか?」
GM/商人:「ふむ、それなら私も聞いたことがあるね。二人組の男で、魔法とか使ってくるわけじゃないみたいなんだが、二人とも腕利きらしい。最近ルーンバルトやラヴ・クロ方面で問題になってる『深淵なる闇』っていう組織の一員だっていう噂だ」
シェルフィン:ルーンバルトやラヴ・クロ? コルカントからここに来る途中に聞いたことあるかな?
GM:知力チェックしてくれ。
シェルフィン:ほい。(ころころ)……おしい、成功度0。
GM:そうか、じゃあ聞いたことがないと思った。
GM/商人:「手口としては、切り立った崖みたいな襲撃しやすい場所からバッと飛び出して馬車を止めて、奪っていく。護衛が居る時は、一人が護衛を足止めして、もう一人が中身を奪っていくみたいだね」
シェルフィン:商人さん個人だと無防備ですもんね。
GM/商人:「そういうわけで、普通の護衛じゃ歯が立たないらしい。幸いにも私は遭わなかったけどね。まぁ遭ったとしても大した物積んでないから大丈夫だけどね。はっはっは」
シェルフィン:いや、大切でしょう商品なんだから。(汗)
GM/商人:「まぁ私が聞いたのはそれぐらいかな? 君が退治してくれるというのなら、がんばってくれよ」
シェルフィン:「ありがとうございました〜。商売がんばってくださいね」
GM/商人:「ありがとう。じゃあね」と言って去っていきます。
ディナール:無防備じゃない商人もいるけどな。(笑)
シェルフィン:商売魔剣でずんばらりん?(笑)
GM:それは特殊な例だ。(笑) それはともかく、次、ディカード。
ディナール:治安警備隊の所へ行く。「冒険者なんですが、街道沿いの盗賊集団について何か情報はありませんか?」
GM/受付:綺麗なお姉さんが「少々お待ち下さい」と言って、奥に入っていった。
GM/兵士:で、しばらくすると、一人の兵士が出てくるね。「う〜ん、君かね? 街道の事について知りたいっていうのは」
ディナール:「あ、どうも。そうなんですが」
GM/兵士:「ふ〜ん。確かに最近街道沿いでは事件が多発してるみたいだなぁ。この前冒険者の店に依頼をしたんだが、君たちが受けたというわけだね?」
ディナール:「はい。その通りです」
GM/兵士:「いつごろ現れるとか、そういう事に関してはかなり不定期だ。基本的には夜の襲撃が多いみたいだけどね」
ディナール:「装備とかそういう事に関しては何か?」
GM/兵士:「あぁ、今まで殺られた人たちに関しては、刺し傷切り傷ではない」
ディナール:「魔法の形跡は?」
GM/兵士:「無いな。だから奴らは刃物を使ってくるわけではなさそうなんだ」
ディナール:「死体は確認しましたか? 収容とかは?」
GM/兵士:「あぁ、これまでに何人も収容してる。見た感じ、撲殺……のようだ」
ディナール:鈍器か………。「あぁ、ありがとうございました。ご足労かけました」と言って去ろう。
GM/兵士:「今は商人達にも被害が出ているみたいだから、頼んだよ?」と言われます。(笑)
ディナール:「お任せ下さい」
GM:「俺たちの代わりにな!」と、思っても言わない兵士達でした。(笑)
(一同爆笑)
ディナール:治安警備隊は街さえ護ってればいいもんな。(笑)
GM:その通り。(笑) じゃあそういう感じで情報を仕入れた君たち。え〜っと……まだ今の時間で言うと2時ぐらいだね。
ディナール:時間を持て余したな………仕方ない。その辺りをぶらぶらしていようか。
シェルフィン:じゃあクラティエを観光案内しようか?(笑)
ディナール:いや、多分俺の方が知ってる。(笑)
シェルフィン:え? そうなの?
GM:こいつヴェルナの傭兵軍出身だからな。君よりもよく知ってるのは確か。それにどうやって合うつもり?(笑)
シェルフィン:そうだった………。でも暇なのは嫌だからなぁ……。じゃあ小さな小箱を道端に置いて、その隣で馬毛琴を弾こう。
GM:OK。あ、ディナールも遭遇ロール振ってみていいよ。
ディナール:……(ころころ)……あ、こりゃ無理だな。
GM:だな。(笑)
シェルフィン:馬毛琴ロール振るよ〜。……(ころころ)……成功度2。
GM:さて、人は……と。(ころころ)……お。かなりの人が集まってきた。周りにいた他の吟遊詩人達は「ちっ、客取られた!」と悔しそうにしています。(笑)
シェルフィン:そんな目は気にしな〜い。民族楽器で珍しいしね。(笑)
GM:合計で……(ころころ)……14ヴェルンほど、小箱に金が入ったね。
シェルフィン:馬毛琴って意外に稼げる!?
GM:今のは反応ロールがよかったんだよ。(苦笑)
シェルフィン:びっくり。
GM:基本的にヴェルナ人は金持ちだからね。
ディナール:でも出し渋るだろ?
GM:出すときは出すさ。
ディナール:良い物だ、と思ったら出すわけだ。(笑)
GM:じゃあそういうわけで、君たちは冒険者の宿に戻ってきました。
シェルフィン:情報交換、だね。
ディナール:おう。
シェルフィン:というわけで、かくかくしかじかうんぬんかんぬん。
ディナール:ふむ……。できれば『深淵なる闇』についてもうちょっと聞きたい所だけどな。こういうのは公的機関が一番良いと思うんだが。
シェルフィン:時間あるかな?
GM:もう遅いし、公共施設は閉まる時間だね。
シェルフィン:今からじゃ間に合わないね。
GM:まぁ聞くとしたら冒険者に聞くぐらいじゃない?
ディナール:明日出発か………公的機関は無理だな……。
シェルフィン:諦めだねぇ。
GM/マスター:そうこうしていると、マスターのジャンさんが現れて、「おぅ、護衛してもらう隊商が決まったからな。よろしくしてやってくれ」
シェルフィン:あ、どうも、ありがとうございます。
GM/マスター:「こっちのフィナールさんという人だ。この人の護衛に就いてくれ」
ディナール:何の商売道具を扱ってるんだ?
GM:日用雑貨品だね。
シェルフィン:高級ひしゃくとか?(笑)
GM:高級ひしゃく………懐かしいなぁ。(笑) で、この夜はどうする?
ディナール:鈍器か………鈍器って一般的にはどうやって防御するんだ?
GM:盾……じゃないの? てゆーか、お前その辺に関してはエキスパートだろう。(笑)
ディナール:そうか、そうだった(笑) まぁ、よく分からない相手だが、お互いがんばろう。
シェルフィン:そうだね。えっと、ここを出るのは昼間だっけ?
GM:そうだけど、次の目的地に着くまでは一日ぐらいかかるよ。
シェルフィン:で、出没時間もバラバラ、と。
GM:どの辺りで出るかも、神出鬼没だからよく分かってないしね。
ディナール:じゃあもうすることが無いな。寝ちまおう。
シェルフィン:あ、フィナールさんに挨拶だけしとこうよ。お世話になるし。
GM:もう夜だぞ?
ディナール:夜中に部屋に押し掛けるのか? しかも、部屋教えてもらってないぞ(笑)
シェルフィン:あ、そうか。じゃあ明日だね。(笑)
GM:それじゃあ次の日の朝になりました。指定された時刻に、君たちは待ち合わせ場所へと行きます。フィナールさんはもう来ていて、積み荷の確認をしているね。
GM/フィナール:「あ〜、君たちが護衛をしてくれるパーティーということでいいのかな?」
ディナール:その通りです。
シェルフィン:よろしくお願いします。
GM/フィナール:「ん、まぁよろしくね〜」
GM:とりあえず馬車はぽっかぽっかと街を出発します。
ディナール:中で休ませてもらっててもいいのか?
シェルフィン:いいんじゃない? 周り警戒しながらなら。
ディナール:職務怠慢とか言われないよな。(笑)
シェルフィン:大丈夫でしょう。(苦笑) 御者台ってもう一人座れる?
GM:いや、一人しか無理だね。二頭立てだしね(苦笑) じゃあディナール【戦術】振ってくれ。
ディナール:……(ころころ)……あ、だめだ、目が低い……。
GM:これGURPSだぞ?(笑)
ディナール:あ、目が低い方がいいのか。(笑) え〜と、成功度2。
GM:ふむ、とりあえずこの日は何事も無く、過ぎたね。宿場町に着いた。
シェルフィン:あ、じゃあ昼間は鷹のリア飛ばせて見張るから、夜は【戦術】で見張ろうか。
GM:了解。じゃあ次の日。【戦術】振ってくれ。
ディナール:…(ころころ)……8だから……成功度3。
GM:あ、昼間の鷹の知力ロール振ってね。
シェルフィン:ほい。………って知力!? 3なんですけど……。(汗)
GM:視力修正があるだろう。ルールブックには書いてないけど……12で判定してくれ。
ディナール:鷹って視力5.5が平均だそうだ。
シェルフィン:マジっすか! ………(ころころ)……成功度4。
GM:ほい……この日は何もありませんでした。じゃあ次の日。
シェルフィン:……(ころころ)……おういえぁ、成功度−1……。(汗)
ディナール:……(ころころ)……ちょっと悪くなったな。成功度2。
GM:昼間は何も見つからなかったし、何も起きなかった。夜は………ディナールは馬車の後ろの方で不審な影を見つけた。
ディナール:商人に警戒の声を飛ばす。
GM:それは叫ぶってこと?
ディナール:いや、普通に耳打ちするぐらいだけど……なんて言おうか。走れって言うか?
シェルフィン:走ったら、退治できないじゃん。(笑) 止まる………?
ディナール:まぁいいや、とりあえず警戒だけ。「敵が来るから、気を付けろ?」
GM/フィナール:「ええっ、ほ、本当ですか!?」
ディナール:そんな動揺しないで欲しいな……。
シェルフィン:落ち着いて、落ち着いて行動してください。(笑)
GM/フィナール:「だ、だだだ、大丈夫ですよね?」 明らかに動揺してます。(笑)
ディナール:とりあえず【光】飛ばすか。【持続光】のがいいか?
シェルフィン:え、なんで?
ディナール:気付いたことを向こうが知れば、追ってこないだろ。
シェルフィン:だから、襲ってもらわないといけないんだってば。(笑)
ディナール:あ、そうか、襲わせないとだめなのか。(笑) じゃあとりあえずは光をつけないとな。【持続光】とばすか。
GM:飛ばすのか? 達成値修正かかるよ? 接触で修正0だから。
ディナール:そうか、ガープスは飛ばせないんだったか。じゃあ馬車の幌にかけよう。成功するかなぁ……(ころころ)……成功。
GM:てゆーかさ……持続光2D6日分保つんだから、最初からかけときゃいいじゃん……。
ディナール:……………言うな、忘れてたんだから。
GM:自分の使う魔法ぐらい把握しとけよ!(笑)
ディナール:すまん。(笑)
GM:え〜っと、それでだね。馬車の両サイドから人影がやってくるね。
シェルフィン:とりあえず、馬車止めてもらわないと降りれないなぁ。止めてもらおう。
ディナール:仕方ない、相手するか。
GM:戦闘開始〜。
ゴーセスを使ってくる相手に大苦戦。シェルフィンは頭から地面に叩きつけられて一気に瀕死に。ディナールの援護である程度は持ち直すが、相対しているゴーセスは無傷。しばらくして杖使いは倒したが、その後すぐにシェルフィンが気絶。ほどなくディナールも倒れた。
シェルフィン:これでセッション終わり?(笑)
GM:さぁ、それはどうでしょうねぇ。(笑)
ディナール:これで盗まれて殺されてミッション失敗で終わりだろ?(笑)
GM:ディナールが意識を失う一瞬前にだね、ふと誰かの人影が目に入ったような気がします。
ディナール:援軍〜。
シェルフィン:とっくの前に倒れてるから分かんない。
GM:で、君たちが目を覚ますと、ベッドで寝かされている事が分かります。
ディナール:どこだ……?
GM:さぁ……?
シェルフィン:城とか? 「おぉ、勇者よ、死んでしまうとは何事じゃ!」(笑)
GM:違う違う。(笑)
ディナール:とりあえず体の状態と装備を確かめる。
GM:えーと、装備は君たちの隣に揃えて置いてあって、包帯とか巻いてあって、しっかり治療してあるね。
ディナール:じゃあ体力とか回復していいか?
GM:とりあえずマイナスHP+3まで回復していいよ。
シェルフィン:あ、そうだ、鷹はっ?
GM:あ、鷹はきちんと枕元に居て、心配そうに君をのぞいています。で、君たちがそういうことしてると、がちゃりと扉が開いて、「あぁ、目を覚ましたのね、あなた達大丈夫だった?」と、20歳前後の女性が入ってきます。神官の服を着ていることから、まぁ多分神官だとは分かります。で、神官に似つかわしくないほど、がっちりとした体格で、相当の力があることが予想できます。
ディナール:とりあえず、ここは礼を言うべきなんだろうな。ありがとう。
GM/女性:「神官として当然の事をしたまでですから。まぁ他のメンバーからは色々と文句も出ましたけど」
ディナール:とりあえず状況を説明して頂けるとありがたいのですが。
GM/女性:「とりあえず私達はクラティエからラヴィニアまで移動しようと思っていて、馬車で動いていたんですけど、その途中であなた達が倒れてるのを見かけたので。まぁ相手は倒しておきましたから。捕まえて官憲に引き渡しておいたのでご心配なく」
ディナール:それはお世話になりました。今回が初めての冒険でね。
GM/女性:「あぁ、それは大変でしたね。えーと、名前はなんていうのかしら?」
ディナール:ディナールというものだ。
GM/女性:「ディナールさんね。私はフィアンヌ=ティル=ネーセアと言います」
ディナール:はぁ……(間)…………え?
シェルフィン:……は?
ディナール:あぁそういうことか。(笑)
GM:そういうことです。(笑)
ディナール:とりあえず、姓はライオネルフという。クラティエに住んでるので、また何かあれば来てくれ。
GM/フィアンヌ:「えぇ、また機会があれば会うこともあるでしょう。私達も冒険者をやっていますから」
ディナール:うむ。(笑)
GM:という話をしていると、後ろの扉から女の声で「フィアンヌ〜、早く行くよ〜、遅いよ〜、とっとと行くよ〜」と、呼ばれます。(笑)
ディナール:シルフィか。(笑)
シェルフィン:口調的にレリィナじゃない?(笑)
ディナール:レリィナか。(笑)
シェルフィン:プレイヤー知識。(笑)
ディナール:声は予想で何歳ぐらい?(笑)
GM:う〜ん、16〜7歳っていう所だね。
ディナール:あ〜、分からん、どっちだ。(笑)
GM/フィアンヌ:「じゃあ私達は先を急ぎますのでこれで」
ディナール:ありがとう、機会があればまた。
シェルフィン:どうもありがとうございました〜。
GM:というわけで、支度をして外に出ると、馬車は直してもらったらしい護衛してた商人の馬車と、その隣に滅茶苦茶豪華な馬車が一台停めてあります。4頭立てで、毛並みもすごくいい黒馬が4頭繋がれてて、御者台にはすごいやる気なさそ〜な剣士が一人座ってて、剣はすごい豪勢に見えます。で、やたら派手な改造魔導衣来てる女とか、ツインテールにしてるガキとか、やたらでっかい斧持ってるちょっと汚らしい感じの男とか、ちょっと内気そうな少年とか、いろんな人が乗り込んでいきますね。(笑)
(一同爆笑)
ディナール:とりあえず商人に、すまなかったな、と。
GM/商人:「いやぁ〜大変でしたよ〜。まぁあの人たちが通りかかってくれて幸運でした。無事で何よりでしたよ〜」
ディナール:お互いにな、うん。(笑)
(一同爆笑)
シェルフィン:とりあえず、すいませんでした。
GM/商人:「まぁ初めての方も居ましたし、しょうがないですよ」
ディナール:若干27歳にして初冒険者だからな。(笑)
GM/商人:「それで、この先の街までの護衛はこの方達に依頼したので、ここまでということで〜」
(一同沈黙)
ディナール:うむ、まぁそうだな。経験豊富な冒険者の方が安心だろうし。
GM/商人:「じゃあこれが帰り分の食料費ですので〜。御達者で〜」
シェルフィン:本当にすいませんでした〜。
GM:という所でセッション終了です。