の授業


         よるの ○○○○○  
                  
 
                         ふくろう げんぞう

      のはらに
      くらやみいろのカーテンが ひろがると
      わしは はねを ふわり
      あたまを くるり
      めだまを ぴかり

      よるの みはりに しゅっぱつだ
      ねむれずに さびしかったら おいで
      こわいゆめみて なきたかったら おいで
      つばさで だいて
      ふかふかの こもりうたを うたおう

      ♪ふかふかの ほらほら しんぱいない
      さびしさは わたぐもに つつみこもう
      なみだは ちらして ほしにかえよう
      ふかふか ほらほら おやすみなさい


      まわりが見えないと、とても不安です。周囲が見える、先の見通しが
      つくということは、安心できるということなのです。私達には見えない
      ことも、梟さんには見えるのでしょう。しあわせを呼ぶとりといわれる
      のは、先を見ることができるということかも知れません。ふくろうげん
      ぞうさんは、何を見張っているのでしょう。『ねむれずにさびしかった
      ら』、『こわいゆめみて なきたかったら』と語りかけます。げんぞうさ
      んは子ども達を優しくだいて、子守唄をうたってくれます。さびしい時、
      つらい時、こわい時、だれかにそばにいてほしい。そばにいてくれる
      だけで安心なのです。赤ちゃんをねかしつけながら、子守唄を歌う、
      そんな光景が目に浮かびます。『なみだは ちらして ほしにかえよ
      う』、そうなれば、本当に安心してねむれますね。小学生も中学生も
      大人も、同じような思いをしています。げんぞうさんがそばにいてく
      れたらなあ・・・・・・・・。

      

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