の授業


             お  ち  ば  
                  
 
                           三 越 左 千 夫


       おちばを ことりにして
      そらへ とばしたのは
      いたずら ○○○○

      おちばを ふとんにして
      はるまで ねるのは
      やまの ○○○○

      おちばを さらにして
      ままごと したのは
      ふたりの ○○○○

      おちばを しおりにして
      ぼくは ほんの あいだに
      ○○を しまいます


     作者の目は、空から山へ、庭先へ、そして、自分の心の中へと
     移っていきます。落ち葉と楽しそうに遊ぶ北風、落ち葉の間で
     暖かそうに眠るどんぐり、落ち葉にそそがれる、暖かい、優しい
     気持ちが伝わってきます。第3連では、『たくさんめしあがれ。』
     なんて声が聞こえてきそうです。少し前までは青々としていた木
     々の葉も、今は自分の仕事を終えようとしています。第4連では、
     ぼくは何を本の間へしまったのでしょうか。きっと、大事なものな
     のでしょうね。○○には、貴方は何という言葉を入れますか。大
     事に心の中にしまいこもうとする気持ちが、伝わってきます。学
     校の樹木も冬支度を始めています。桜の木は、葉っぱをみんな
     落としました。ハナミズキの葉も色づいて散ろうとしています。も
     うすぐいたずら北風が、落ち葉を小鳥にして空にとばすのでしょ
     うね。
       



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