の授業

  
         きまったぜ 
 
                       ○○○○ りゅうじ
 

     
       さっと ひとふり
       カマを ふったら
       あさひ ぐんぐん のぼってくるぜ
       ぐいっと もひとつ
       カマを ふったら
       ことり ピーチク うたいだすぜ
       きらり おまけに
       カマを ふったら
       ちょうちょ はたはた おどりだすぜ

       カマの タクトで あさを よぶ
       おれは のはらの コンダクター

       いえぃ きまったぜ


    
      この詩の前に、作者の前書きがあります。
           朝、キャンプ場を通りぬけ、みはらし山の展望台まで散歩
           しました。とちゅうで、かまきりりゅうじくんに会いました。
         「おはよう。りゅうじくん、なにしてるの?」、「おはよう。カマの
         手入れをしているんだ。これが、ぼくの、朝いちばんのしごと
         だよ」、こしこしとカマをみがいたあと、りゅうじくんは、さっとカ
         マをふりあげて、ポーズを決めました。そして、そのかっこいい
         姿を朝露にうつして見とれています。鏡のように光る朝露にう
         つったりゅうじくんのカマは、本当に大きく見えるなあ。サッ、
         パッ、ホイッ、キリッ、カマをふりながら「な?おれ、オーケストラ
         の指揮者みたいだろう?こうやって、野原の朝の歌を、うたって
         もらうんだぜ。では、指揮するおれの歌を、きいとくれ」そして、
         りゅうじくんは、元気に歌い始めました。
      りゅうじくんは、大きなカマを持って、硬派を装います。でもでも、実
      はとっても優しいのです。見かけで判断すると、間違うかも・・・・・。
      野原のコンダクターの奏でる朝の歌、聴きたいなあ、どんな音なの
      かなあ。きっとすてきなおとなのでしょうね。 


    (1)作者は、○○○○です。だれでしょう。

         
    



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