<道休禅門>

 地道をとおり杉林の中を進むと、道端にぽつんと小さな舟形石塔が立っている。浮き彫りの仏像は地蔵らしく、右に「道休禅門」、左に「九月九日」とあるが、年代は不明。
 “道休”と書いて「ユキダオレ」と読む。昔、一人の僧
(禅門とは名前ではなく、一介の私度僧であろう)がこの辺りで倒れて死んだので、それを悼んで立てた供養塔というが、詳細は不明。