<蛇形地蔵>

湯川王子の近くに地蔵尊があります。この付近で出土した、海藻の化石が蛇の鱗のように見えることから「蛇形石」と名づけられ、それを背において祭られているので『蛇形地蔵』と呼ばれるようになりました。明治22年の大水害以前は旧岩上峠にあり、熊野古道の難所であった岩神付近で、病気や飢餓で行き倒れて死亡する者が多く、その亡霊が旅人につき災厄が絶えなかったので岩神峠に建立されたそうです。ぜん息や腰痛に霊感あらたかとされ、近年遠近地からも参詣者が訪れます。