<中ノ河王子>

 継桜王子から約1km程歩いて、高尾隊道口を過ぎてすぐの所から、200m程山の中に入っていくと、「中川王子」と刻んだ緑泥片岩の碑が見られます。熊野古道はこのあたりを通っていたと思われます。天仁2年(1109年)の『中右記』に「仲野川王子」の名で出てくる古い王子社で、ここには仮泊所もあったそうです。しかし、荒廃も早く江戸時代には、すでに石碑だけになっていたようです。