こつ えししょう
骨壊死症のこと

ステロイドの合併症
 膠原病(私の場合、全身性エリテマトーデスSLE)の治療にはステロイド剤(副腎皮質ホルモン)を用いる。このステロイド治療には副作用が伴う。ステロイドを大量長期に使用した場合の副作用には、骨粗しょう症、大腿骨壊死、動脈硬化等がある。
骨壊死症
 
骨への血液の供給が絶たれて骨が死ぬ状態を骨壊死という。骨壊死の発生部位は大腿骨(股関節)が多い。骨壊死はステロイド服用開始後、数ヶ月以内に起こり、症状が出るのは、壊死発生後2年以内が多いらしい。
 膠原病は病気の性質上、血液の循環が悪い。その上、ステロイドを服用するため、合併症である骨壊死症が起こりやすくなる。また、大腿骨は骨の継ぎ目なので、どうしても血液の循環が悪くなる部位らしい。必然的に、膠原病でステロイド治療を大量長期にしている人は大腿骨壊死が起こりやすい。
私の場合
 上記の筋書き通りに、大腿骨頭が壊死した。股関節の痛みがあり、整形外科を受診した。レントゲンの結果、最初の診断は臼蓋形成不全(別項に記載)だった。しかし、念のためMRIで精密検査したところ、大腿骨頭の壊死と診断された。股関節の形が悪い上に、大腿骨が壊死となり、支えていた軟骨が痛みだしたらしい。2〜3年でダメになるか、10年もつか・・・はわからないが、主治医の話では『痛みで生活できないくらいになったら、人工関節手術をしましょう』だった。
 膠原病自体に関しては、まあこんなもんか・・・と結構、早めに開き直った。しかし、骨壊死に関しては、覚悟はしていたものの、いつかは手術・・・とは、かなりショック。人工関節の寿命はせいぜい10年〜20年。痛みを我慢しながら、骨がつぶれないように気をつけながら、いつかは手術。人工関節が40年もてば、問題ないが。今、骨がつぶれて手術したら、10数年後には、また入れ替え手術をしなければならない。何か、こう、スッキリしないんだなあ。こんな愚痴を言ってもしょうがないんだが、まあ、主治医の言うとおり、ダメになるまで、がんばってみるしかないのかなあ。。。


2002年 春 記載


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