きゅうがいけいせいふぜん
臼蓋形成不全のこと

足が痛い!!
 1年ほど前から、右足の付け根が痛い。立ち上がって足に負担がかかる時、激痛が走る。プレドニン(膠原病の治療のため)の服用をはじめてから3年、副作用による骨壊死(『こつえし』と読む・・・別項に記載)が起こったか?と整形外科を受診した。レントゲンを撮った結果、医師が『骨の形が悪いですねえ・・・臼蓋形成不全による関節痛だね。』と言った。???なんですか???

臼蓋形成不全
 成長の過程および生まれつき、股関節の骨盤側の骨(臼蓋)部分の成形に異常が生じていることがある。これを臼蓋形成不全という。大腿骨の頭に対応する臼蓋の被覆が少ないために、軟骨に負担がかかり、軟骨の破壊が起こる。わかりやすく言うと、股関節の一方、大腿骨頭はゲンコツ『グー』の形をしていて、もう一方の骨盤側(臼蓋)は『パー』の形をしている。正常なら、その『パー』が『グー』を覆うような形状になっている。臼蓋形成不全の場合、その臼蓋『パー』が小さく、『グー』を覆いきれないため、不具合が生じる。

変形関節症
 臼蓋形成不全や先天性股関節脱臼等により、関節破壊が起こり、歩行障害を招く疾患。最初は重いものを持ったり、たくさん歩いた後に、痛みを感じる程度らしいが、5年〜10年と長い年月をかけて進行し、最終的には歩行困難になる。その症状により、いくつかの手術方法がある。

今のところ
 痛みはあるが、普通の生活ができているため、通院しながら要観察である。いつか、もしかしたら手術が必要になるかもしれない。関節痛の原因がわかった今、重い子供の抱っこはできるだけ避けようとは思うが、なかなかそうもいかない。子供が抱っこをせがむのは、もうあと数年のことだと思うと、拒絶できない。多少の無理をしても子供のリクエストに答えてあげたい。ただでさえ、膠原病で日光を避けて暮らしているため、海もプールも付き合ってあげられない。病気の巣のような身体で、家族にはホント申し訳ないが、できることは精一杯するつもりなので、それで許していただきたい。

2002年 春 記載


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