第五章 第12回迷宮探検競技大会 その3


シフォン:そろそろ暇になってきたなぁ……。私も手伝う。
GM:そうすると、穴の中から小箱が出てくる。
シフォン:罠発見……。(ころころ)
GM:ないよ。中からは錆びた銅像が出てくる。
シフォン:いや、きっとこーゆーのが実は価値があったりするんだよね。……まぁ、私はもうやめようかな。奴霊にはこのまましばらく掘らせておくけど。私は合流する。
ハドソン:じゃあ、持ってきた銅像を鑑定……。(ころころ)……19。
GM:分からん。ただのガラクタ。(笑)
瑞子:……磨いた方がいいのではないか?
ヘクター:それはやめよう。加工すると、逆に価値が下がる気がする。

GM:……そーいやそろそろ一日だな。ゼフィ、体力判定と心力判定やって。
ゼフィ:……(ころころ)17と13。
GM:じゃあ目が覚める。体は思うように動かせないけどね。
ゼフィ:……ふぅ……(安堵の溜息)
GM:えっとね、ウロコが見える。(笑)
ゼフィ:はぁ!? ウロコぉ!?(驚)

GM:じゃあ本隊。部屋があって、罠のない扉の中に10人分のベッド。壁には「ここで存分に休んでください」ってゆー張り紙。
シフォン:……マジ……?
ヘクター:う、嘘くせぇ……。「魔力感知(センス・マジック)」だ! 手当たり次第部屋全体!!
GM:よくわからなかった。でも、何かあるような気はする。
ヘクター:何かある……。
GM:(うん、回復用のベッドとかね)
瑞子:ふむ……………。
ハドソン:念のため、罠チェック。(ころころ)
GM:タンスの所から、ビヨヨ〜〜〜ンとバネ仕掛けの紙切れが飛び出す。「あんまり疑わなくていいぞ」
一同:………………………。
遠くのゼフィ:「ああ、これはきっと実行委員とかが用意しておいてくれたんだなぁ」と思って寝てると夜の間に……とゆーことなのでは?(汗)
瑞子:誰かここに入った形跡は?
GM:シーツが乱れてる。
瑞子:……ここは放っておいて、他に行かぬか?
ユレス:そうだな……。すげー罠っぽいし。
GM:(そうか、逆効果だったかな……)

GM:先に進むと、何か寝息が聞こえる。
シフォン:人狼っぽい寝息?(笑)
GM:いや、もっと大きいよ。で、T字路の先は黒いモヤで、看板が立ってる。「ここから先は殺害を目的とした障害のある上級者向けコースです」
シフォン:……じゃあこれまでのは……?
ヘクター:でも上級者コース行かないと優勝は狙えないよな……。
レリィナ:なら、突入の前にもう一本の道の方へ行こう。
GM:そっちにいくと、冒険者の一行と鉢合わせする。「あの寝息が聞こえる方には行ったか?」
瑞子:まだじゃ。
GM/冒険者:「いや〜、少し覗いたらドラゴンがいて、その足下に何か人影が転がっていたから……」
近いかもしれないゼフィ
:おぉ、意味深。ウロコ、ウロコ。
ユレス:ふむ……。そうだ、君たちのマッピングを見せてくれないか? 情報交換だ。
GM/冒険者:「ふむ。まぁいいだろう」快く見せてくれました。
ユレス:じゃあ俺達のも見せる。
シフォン:ドラゴン……放っておかない? 多分ゼフィじゃないよ。 あ、でもその裏の狭い道に逃げ込めば……危ない時に便利かも……。
GM:(その根拠はどこから……?)
ユレス:まぁ、一応行ってみるか。

GM:部屋は、入り口周辺に骨が積まれて。で、その奥に大きな部屋があって、ドラゴンがいる。軍用の中型ドラゴンで、かなり強い……という記憶が賢い人の知識にはある。で、その更に奥には山積みの金貨。
シフォン:勝てる?
GM:クリティカルとか出まくったら。
シフォン:やめとこ……。
GM:金貨の脇に黒い塊が見えるよ。(笑)
レリィナ:ハドソン、行って取ってきなさい。
ハドソン:(嫌そう)仕方ないなぁ……。(ころころ)お、クリティカル。
GM:うん、ゼフィだ。もう一度体力判定やって。
ゼフィ:(ころころ)
GM:体も動いて良いよ。
ゼフィ:……っと、装備は?
GM:全部ない。素寒貧。
ゼフィ:なんですと!?
シフォン:それじゃ裸……?(笑)
GM:っと、それもそうか。じゃあ平服は着てていいよ。(笑)
瑞子:おそらく、装備を剥いだ輩も、人狼の裸などは見たくなかったのであろうな。(笑)
ゼフィ:あっ! ってことは、武器もか!? 俺の"グラディウス改"がぁ! 2000Vがぁ〜〜っ!!(悶絶)

シフォン:ドラゴンは骨のある部屋に入ってこれる?
GM:いや、多分つっかえる。
シフォン:じゃあ小部屋と金貨の山までの距離は?
GM:30歩……5秒だな。行って、つかんで、帰って3ターンだな。
シフォン:忍び足に成功したら1ターンで済むよね?(ちらっ)
ハドソン:嫌だ! 俺は絶対に嫌だ!(あせあせ)
ヘクター:「ミュート・ホール」かけてからやったらいいんじゃねぇの? それか「裂光」。……「観光ガイドの霊」(ころころ)
GM:出た。
瑞子:この龍はどんな龍なのじゃ?
GM/霊:「軍用ドラゴンっス」
瑞子:強い?
GM/霊:「強いっス。なにしろ戦争にも使われるぐらいっスから」
ゼフィ:汎用竜型決戦兵器……。(笑)
GM/霊:「一個大隊(ヴェルナ軍だと66人)の魔法攻撃でようやく倒れるかな〜という位っスね」
瑞子:「裂光」はどうじゃ?
GM/霊:「訓練されたドラゴンっスから、結構耐えるハズっス」
シフォン:金貨取られたら目が覚める?
GM/霊:「そりゃぁもう」
瑞子:むぅ……。さわらぬ神に祟り無し、じゃ。やめるぞ。
シフォン:帰ろ、帰ろ。
ゼフィ:2000V……20枚あればいいのに〜〜っ!(泣)
ユレス:ひとまず、「魔力感知」してくれ。全部幻影とかだったらバカみたいだ。
レリィナ:それもそうだね。(ころころ)
GM:全部実体だよ。(でも、よく気がついたなぁ……。幻影ってのはシナリオ作る時に考えてみたんだよね)
ユレス:……ここは後回しにして、上級者コース行かないか?
瑞子:そうじゃな。
ヘクター:……そーいえば、俺達っていまどれぐらいのレベルなんだろ。
瑞子:中級者ぐらいではないか?
GM:いや、結構君たち成長早いからね。中の上ぐらい。
ユレス:微妙だなぁ……。(笑)

このパーティ、一昔前の日本のサラリーマン並に勤労的です。全く休みを取らずに、次々にミッションをこなしている。まさに「月月火水木金金」。って、こりゃ海軍か。

シフォン:怖がっていたら何もできないじゃない。行こう、行こう!
GM:(さっきドラゴン怖がってなかったか?)
ユレス:うん、じゃあ上級者コース行くか。
瑞子:……上級者コースから出てきた輩をタコ殴りにするというのはどうじゃ?(笑)
一同:(爆笑)
ユレス:それでいこうか!(笑)
シフォン:でも、待っていたらキリないよ?
ユレス:俺もそう思うけどな。返り討ちに遭ったらバカみたいだし。
瑞子:いや、出てくる時は傷ついてるだろうから、そこを狙って。
シフォン:でも、上級者コースから生きて生還した様なパーティーと戦って勝てるかなぁ?
レリィナ:帰ってくるってことは、あらかた取り尽くしたか、もう体力的にヤバいか、どっちかでしょ?
ゼフィ:行くなら俺は最後尾に立つ。グラディウスも鎧もないし。
ユレス:ハドソンからダガー借りればいいじゃん。
ゼフィ:う〜ん、まぁ念のためダガーは借りるか。
レリィナ:大丈夫、そう簡単には死なないって。(笑)
ユレス:それじゃ、行くぞ!

”転移の霧”へつっこんだパーティー。ついに第3層、上級者コースへ足を踏み入れる。ゼフィの装備が裸に近いけど……まぁ大丈夫だろう。

GM:君たちは一瞬で別の場所に転移しました、後ろにさっき突っ込んだのと同じ黒い霧、前には道が続いている。で、役人が一人いて、「ここからは殺傷を目的とした罠等があるコースだぞ」と言う。
ヘクター:わかってるって。
GM:よく見ると、以前会ったことがある人です。アナベル=フォロナ。(InterMisson参照)
瑞子:あぁ、あの成り上がり子爵じゃな。
ユレス:………この職員を殺したい……。
GM:(何ですと!?) そりゃ完全に罪になるぞ。
ユレス:でも、事故って言えば……。
GM:事故?
ゼフィ:戦いに巻き込まれて……とか。
GM:過失だろうがなんだろうが、殺したら罪になるぞ。
瑞子:でも誰が殺ったかは分からぬぞ。目撃者もおらぬし。
GM:まぁ………な。
ヘクター:……なんて恐ろしい会話をし出すんだ、君らは……(汗)

突然悪魔に取り憑かれたユレス達をヘクターが天使サイドへ呼び戻す。アブナイな………。

GM:霧の中からまた一人の役員が現れて、「交代だ」と行って、フォロナと代わる。
瑞子:誰じゃ? 知ってる者か?
GM:ロゼル=ファルス百騎長。(第五章手前の化け物エルフ討伐隊の隊長。”クラティエ治安警備隊の腕利き”)
ユレス:知ってる奴ばっかりだな。(笑)
ゼフィ:なんで?
瑞子:偶然じゃな。
レリィナ:自然。
ユレス:超偶然。
ゼフィ:1296分の1とどっちが偶然かな。
ハドソン:神の意志だな。
GM:(間違ってはないな……(苦笑))

ユレス:くだらないこと言ってないで行くぞ。
ゼフィ:一番安全だと思われる場所にいる。
レリィナ:死ぬときは死ぬって。(笑)
シフォン:先頭は私でいいよ。回避もできるし、罠も外せるし。
GM:とりあえず前方は前、右、左に分かれた十字路になってるね。
瑞子:とりあえず右に。
GM:扉がある。
ユレス:罠発見やってくれ。
ハドソン:……(ころころ)……19。
GM:罠はあった。けど既に外してある。
ハドソン:きっと先に来た上級者が外してくれたんだな。(笑)
ユレス:とりあえず入るか。
瑞子:鍵は開いておるのか?
GM:あるけど開いてるね。
ユレス:入る、入る。

GM:部屋の中には冒険者が4人転がってる。
ユレス:やった!
ゼフィ:お〜。
ハドソン:追いはぎだ、追いはぎ!(嬉々として)
ゼフィ:追いはぎ……。(苦笑)
レリィナ:ん……。ちょっと待って!
レリィナ以外:ん?
GM:(一言でその場の空気を冷静に戻すっていうのはやっぱり王女の貫禄なのかなぁ……)
レリィナ:罠かもしれない。状況をよく見てみよう。
ハドソン:まさか死んだフリとか?
レリィナ:火炎球ぶつけてみようかな?
GM:(前言撤回……)宝箱が部屋の奥にあって、フタがパカッと開いてる。
ハドソン:毒ガス?
GM:4人はどうも眠ってるようだね。
シフォン:眠ってる……?
GM:宝箱の前で一人、残りの三人は少し離れて倒れてる。
瑞子:その4人に見覚えは?
GM:ある。瑞子はね。(にやり)
ユレス:え、何で?
瑞子:ん?
GM:瑞子の部下だもん。
瑞子:は?

シフォン:寝てるだけなら、瀕死にして放置しとけばいいんじゃないの?
ハドソン:その後追いはぎ?
GM:(いいかげん追いはぎから離れればいいのに……)
瑞子:で、誰?
GM:仙姫(そに・女・16歳・霊術士)、日下(くさか・男・19歳・盗賊系)、夏菜(なつな・女・16歳・盗賊系)と蘭(らん・女・25歳・時代劇風侍)。
瑞子:なんでまたその組み合わせなのじゃ……。(汗)
GM:(君の作った28人のNPCの中で、登場させてもバランスの崩れないキャラを選んだんだよ……)
ハドソン:で、そいつらは何持ってんの?
ユレス:何持ってんの?
ゼフィ:何持ってんの?
GM:ほとんど何も持ってない。要は……。
ゼフィ:あ、既に盗られた後なのか。
GM:その通り。

ユレス:こいつら裏切るとかすると思う?
瑞子:いや、裏切るなんてあり得ない。忠誠を誓ってる子飼いの部下じゃ。
ユレス:合流したら12人か。
ハドソン:でも10人以上ってダメなんじゃなかったっけ?
ユレス:いや、同じチームじゃない。協力だ。
ゼフィ:でもさ、全員武器盗られてるなら戦闘無理じゃん。
ユレス:盾には使える。
シフォン:回復させて恩を売る?(笑)
ユレス:いや、瑞子の部下ならOKだろ。
シフォン:……いくら部下でもそれは無理なんじゃない?
レリィナ:大丈夫、絶対の忠誠誓ってるし。
瑞子:とりあえず……どうするか……。
ユレス:蹴り飛ばして起こせ。蹴り飛ばすか殺すか、どっちか……じゃないけど。(笑)
シフォン:別に中途半端に4人加わる必要は無いような気がする……。

GM:ん……? 君たちは部屋の中に居るの?
ユレス:当然。
GM:それなら、部屋の外、つまり通路の方からガヤガヤと声や足音が聞こえてくる。
ユレス:ほぅ。
ハドソン:むふふふ……。(←獲らぬ狸の何とやら中)
GM/男:「まぁ十分稼いだしなぁ」
ゼフィ:来た!
ヘクター:ははっ。
GM/男:「それじゃ、さっきの女どもでイイコトしてから帰るか」(笑)
ユレス:女?
GM:倒れてる4人のPT。一人男で三人女。で、男はオカマだから、ぱっと見全員女。
ゼフィ:ドアの所からちらっと通路を覗いてみよう。
GM:まだ通路の暗がりの向こうみたいだね。見えない。
ユレス:とりあえず部屋から出て迎撃するか。
シフォン:え、出るの? この四人目当てで来るんでしょ?
ユレス:だから、いったん出て、十字路の違う道で待ち伏せして、奴らが部屋に入って犯してるスキにたこ殴り。
ハドソン:あっはっはっはっ!(爆笑)
瑞子:それは許さぬ!(怒)
シフォン:いくらなんでも黙って犯されろっていうのは……。
ユレス:部下だろ?
シフォン:部下だからでしょ?
瑞子:絶対ダメじゃ!
レリィナ:いや、ユレスいい! それ、いいよ!(爆笑中)
瑞子:ダメと言ったらダメじゃっ!
レリィナ:でもぶっちゃけ、あの四人武器も装備も持ってないしなぁ……。
ヘクター:多数決取ればいいじゃん。
瑞子:……。(怒)
レリィナ:じゃあ犯す直前、装備を外した瞬間に襲いかかろう。
ユレス:それで行こうか。それなら文句無いだろ?
瑞子:……うむ……。
ゼフィ:それなら部屋の中で姿消す魔法とかかけてた方が良くない?
ユレス:全員分かけるだけMPが保つかな……。足りたとしても、そんなにMP使うなら外で待ち伏せした方がいいだろ。
ゼフィ:う〜ん。
瑞子:ならわらわは中で眠っているフリをしていよう。来たら合図する。……あ、四人は起こす。
ユレス:起きるの?
GM:結構深い眠りみたいだけど? 眠っているっていうか、気絶や失神に近い。
ユレス:無理かな?
GM:蹴ったぐらいじゃ無理かもね。
レリィナ:ギロチンチョップならどうだろ?
GM:う〜ん、どうだろう。(苦笑)
シフォン:じゃあどうやって起こせばいいのかな……。
レリィナ:往復ビンタ。
GM:一応自然回復ロールやっておくか。……(ころころ)……お、日下はクリティカルで起きた。蘭も起きた。
GM/日下:「う〜ん……はっ、殿下!?」
ユレス:時間が無い。話してる時間は無い!
瑞子:今から敵が来るから、そのまま眠ってるフリをするのじゃ、よいな?」
GM/日下:「え、しかし、どういう……?」
瑞子:いいから寝るのじゃ。
GM/日下:「は、はぁ」
瑞子:で、お前たちが倒れてると思ってる冒険者がこれから来るから、とりあえず寝ているフリを。部屋に入った所でわらわの仲間……一応仲間か……がやるから。
シフォン:一応なんだ。(苦笑)
レリィナ:「やる」って「殺る」だったりしてね。HP回復ほしい奴はいる?
ゼフィ:あ、俺残り11。
レリィナ:11だったら死にそうになるだけだから大丈夫。
ゼフィ:え、でも一撃食らったら死ぬって!
レリィナ:だから「死にそうになるだけ」だから大丈夫だって!

ユレス:あ、そういえば瑞子が残ったら一人増えることになるか。気づくんじゃないか?
瑞子:欲に目のくらんだ男が、美女が一人増えたぐらいで気にせんじゃろう。
シフォン:いや、やっぱり一人増えてるのはさすがに気付くと思うなぁ……。
レリィナ:じゃあ寝てる奴を一人こっちに引きずってこよう。代わりに瑞子が寝てればいい。
ユレス:じゃあさっき自然回復ファンブった奴(夏菜)にしよう。
シフォン:っていうか、早くしないと来ちゃうって! 急ごう急ごう!
ゼフィ:宝箱には隠れれない?(真剣)
レリィナ:無理でしょ。(笑)

GM:さて、君たちが配置についてすぐに5人の冒険者達がドヤドヤと部屋に入ってきた。結構ボロボロで、「や〜、大変だったなぁ」とか言ってる。
ハドソン:ふふふ……ボロボロ……ねぇ?(暗笑)
GM:見てると、彼らはじゃんけんを始めます。で、負けた人が一人部屋の入り口に見張りで立つ。
ユレス:中に4人か。
GM:で。みんなガシャガシャと鎧を脱ぎ始めるわけで。
ユレス:よし。
GM:4人の冒険者達は全部脱ぎ終わって、「さて……」
瑞子:さて。
ユレス:さて、殺るか。(笑)
ハドソン:あっはっはっはっ!

そーゆーわけで、最初のターンに7人に集中攻撃された見張りは1ターンでKOされ、中の全裸の4人の一瞬で戦意を喪失。

瑞子:さて、どうしてくれよう、この5人……。
GM:しばらくすると仙姫も起きた。夏菜はファンブったからずっと寝てる。
瑞子:とりあえず二度と悪さができないように男根を切り落としてしまうぞ。(ばすっ×5)
GM:いや……未遂なんだけどね……?
ユレス:死なないように止血だけはしといてやるか。

この処置、後で残酷なことになることを、GMは全く予想していなかった……。

瑞子:それから……。
シフォン:別にもういいじゃん。縛り上げて先進もうよ。
ユレス:それはいいけど、こいつらの持ってる金品はもらっていかないとな。それが目的みたいなもんだから。
瑞子:わらわの部下から奪った物を全部返却させて、その残りならよいぞ。
ハドソン:部下なんだから全部もらっちゃえばいいじゃん。
レリィナ:戦えた方がいいじゃん。
GM:部下への返却分を差し引くと8000V持ってた。金貨でね。
一同:お〜〜〜。
シフォン:冒険者を待ち伏せして追いはぎ強盗したほうが絶対効率いいような気がしてきた……。

で、パーティーは瑞子の部下4人を加えて12人となり先に進むことに。

ユレス:こいつ(寝ている夏菜)はどうする?
レリィナ:ハドソンに担がせよう。
瑞子:えー。
ハドソン:ふふふ、イタズラしてやろう。
GM:(セクハラ発言だなぁ……本人そういうつもりじゃないんだろうけど) しばらく行くと左手に扉がある。
ゼフィ:鍵は?
GM:かかってない。
ユレス:入る。
GM:こんな部屋だね。



ユレス:このロープでインディージョーンズでもやれってか……?
レリィナ:普通に「落下制御(フォーリングコントロール)」で降りて針の間を歩いていけばいいんじゃないの? 針と針の間は?
GM:一歩ぐらいかな?
レリィナ:あ、でも向こう側の壁が登れないかな……。登攀って何の技能でできるの?
GM:盗賊の派生技能の「夜盗」でできる。
レリィナ:よし、ゼフィかハドソン、やってくれなさい。
シフォン:失敗したら50歩分落下+針山。死ぬって。
一同:…………。
ユレス:(手ぽむ)あぁ、そうだ。さっきの5人の冒険者を使おう! あの中に盗賊も居るだろ。
瑞子:それはよいな。死んでもわらわ達は痛くないし。(笑)
一同:やろう、やろう!!(笑)

そう……悲劇の幕はユレスが引いたのだ。

ユレス:「夜盗」持ってる盗賊居る?
GM:いる。
ユレス;よし、じゃあまず裸にして「さぁ、行け」
ヘクター:よし、じゃあ「落下制御」。(ころころ)…成功。
GM:降りた。テクテク歩いて……登るのは……50歩分だから5回振らないといけないのか。
一同:がんばれ〜。
GM:(ころころ×3) よしよし……
一同:おし、行ける行ける!
GM:(ころころ) あ……。
一同:あ……。
GM:……失敗、落下か……。ひゅ〜〜、ぐさっっ! 即死……。
瑞子:あっはっはっはっ!
ハドソン:いい、これいいね!
シフォン:あっはっはっはっ!

なぜ笑う……貴様らコロッセオのローマ人か……?

ユレス:仕方ない、本当にロープでインディージョーンズやらせるしかないか……。残りの四人の中から一人を選ぼう。「さぁ行け」
GM/冒険者:「ひぃぃ、お許しをっ!」
瑞子:死にたくなければ行くのじゃ。
GM:じゃあ、そいつはロープを持って、えいっと地を蹴った。ところが途中まで行った辺りでロープがぶちっと切れた。で、ひゅ〜っ、と落下。
ユレス:……は?
GM:天井をよく見ると刃物がついてる。
ユレス:あれ? じゃあロープは?
GM:天井のロープが出てた穴からまたヒュッと投げおろされて、その先端がクルクルッと棒にからまる。
シフォン:新しいのが出てきた……。
レリィナ:ロープを思いっきり引っ張ってみたらどうなるかな?
GM:どんどん出てくる。
レリィナ:面白い! どんどん引っ張ってどんどんもらおう。(笑)
GM:50歩分ぐらいでなくなった。
レリィナ:あぁ、尽きたのか。でも50歩分得したね。
GM:で、ドタバタと頭上で足音が聞こえて、10分ぐらいすると新しいのが投げおろされる。
シフォン:補充した……。