ちゃんちゃこ踊り

ちゃんちゃこ踊り


 毎年8月16日に奉納される県の選択無形文化財である。かっては、宮若社と呼ばれる氏子
の青年組織が奉納していたが、近年は若者が減少し、その運営が難しくなってなってきている。
本年は、映像保存するということで区民総出の行事になった。

 町、県の予算が付いたので15日、16日と撮影クルーが村に入ってきた。祭りの前日(15日)に
踊りの伝承用の記録撮影が行われた。途中、雨がひどくなったので町の劇場へ移動しての収録
となる。

 16日はいつもと違う雰囲気で祭りは行われた。最初は少し緊張していた主役たちも、最後の踊
りを奉納する時には名残惜しそうであった。

前日に区内3箇所に幟を立てる
踊りは、鉦2名、太鼓2名、棒振り(子ども)2名が
円になり踊る。その周りに音頭3名、花笠4名が
囲む。


その他に警護として、前杖2名、長刀1名、先箱2
名、毛槍2名、鉾2名、前弓2名、後弓2名、後
杖2名が並ぶ。



前日に幟を立てたり、準備が行われる。あいにく
の雨で午後からの伝承記録用の撮影は、会場を
変えて行われる。


小生は撮影班の調整役ということで基ちゃんとふ
たりでクルーについて回った。
撮影クルー 9名が村にやってきた
準備も区民総出 その様子も撮影


踊りは全部で18番

大門  お花の踊り
本殿  お礼 鐘鋳 お名所 四十雀 綾
神明  姫子 松虫 鳥指し
中    お寺 巡礼 聖
下    鳴子 大鋸引き 鶉
お礼  殿   嫁入  巻物


その他に雨乞い、馬方があるが殆ど唄われない。
 


区内を警護衆と鉦太鼓、花笠が行列を組んで歩
く。まずは大門から始まる。次に下塩津神社の本
殿、神明様、遊園地、どんど場。最後にお礼にも
う一度神社にもどる。
大門にてお花の踊り

花笠の4人娘(詩子は右から2番目)
神社の鳥居から警護の行列の練りこみ


本殿で 今年は例年と違い、映像保存事業ということで祭りの進行等が一部変更された。また、アマチュアカメラマンが映像の保存撮影の邪魔にならぬように警備班を設けて規制を行ったが、大きなトラブルもなく、無事祭りと事業は終了した。


これから先、この踊りは継続されるのかどうか判らないが、とりあえず、保存事業が行われたということで、いつでも復興できる体制が整ったと思う。


小生の息子や友人の子どもたちが将来、今日の踊りを思い出してくれることを願う。



この後、村はこの伝統芸能の継承について議論していくことになる。関係各位ご苦労様です。

行列には神輿も同行

お礼に神社に戻るところ